鳥取大山登山旅行記~妖怪もちょっとだけ~その8

旅の始まりはこちら↓

 私たちが向かったのは桝水(ますみず)高原。

 タクシーの運転手さんの、
「お店の人に荷物を預かってもらったらどうですか?」
 というアドバイスに従い、おみやげ屋さんにスーツケースを置かせて欲しいとお願いしたところ、OKしてくれた。運転手さんもおみやげ屋さんも親切だ。ロッカー代のつもりでお菓子を買った。

 高原にある「天空リフト」おそらくスキー場にある二人乗りリフトと同じものだと思う。……というよりこの辺り一帯がスキー場なのではないか? 雪のない時期も「恋人の聖地」として観光地化している。なかなかたくましい。

 リフトで上がった先には展望台がある。周囲に木がないので遠くまで見渡せる。しかし今日は曇りぎみで、日本海の方はぼんやりかすんでしまって見えない。

 ゆっくり流れてくるこの白いもやは、雲? 山ならではの現象だ。暑くはないが湿気がすごい。長くいたらびしょ濡れになりそうだ。

 リフトから落ちても大丈夫なように網が張ってあったり、安全とは分かっていても、特に下りが怖かった。ほんの数メートルの高さなのに、山の麓(ふもと)にある建物まで転げ落ちそうな気持ちになる。

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