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こころに寄り添う心理カウンセラーとして…

自分を知る~交流分析

前回、自分自身の自我状態を知ることで、自分の性格や対人間関係のクセを知ることができるとお話しました。

自我状態には心の3原色と言って3つのパターンに分かれます。

P 親の自我状態
子どもの頃に親や親権者から取り入れた思考や感情、行動から成り立っています。

A 大人の自我状態
自分のこれまでの経験をもとに、思考や感情、行動から成り立っています。

C 子どもの自我状態
子どもの頃に経験した自分が反映されます。
子どもの頃遊んでいたときに感じた楽しい感じや、欲しいものをおねだりした時の感じです。

さらに5つに分類していきます。
<親の自我状態>
CP:Critical Parent (厳しい親)
 厳しい父親のような自我です。責任感が強く、規律や社会のルールを守り
 ます。
 CPが強い方は、真面目な方が多く、誠実に物事をこなしていきます。
NP:Nurturing Parent (優しい親)
 優しい母親のような自我です。面倒見がよく、優しく思いやりのある自我
 状態です。
 NPが強い方は温かい雰囲気で、困っている人がいると放っておけなくなり
 ます。
<大人の自我状態>
A:Adult (成人した大人)
 冷静で、客観的に物事をみて判断することができる自我状態です。
 Aが強い方は、感情に流されることなく、計画的、論理的に考えて取り組
 むことが出来ます。
<子どもの自我状態>
FC:Free Child (自由奔放な子ども)
 天真爛漫で自由奔放、喜怒哀楽を素直に表現する子どものような自我状態
 です。
 FCが強い方は、好奇心が旺盛で、自由に発想しながら行動していきます。
AC:Adapted Child (順応した子ども)
 従順で顔色をうかがう子どもの心で、協調性や空気を読む、指示通りに行   
 動する自我状態です。
 ACが強い方は、その場の状況を読み取って周囲の期待に応えようと行動し 
 ます。

人は1つの自我状態から成り立っていません。
皆さん、心の3原色があり、5つのカラー(CP、NP、A、FC、AC)をお持ちです。
状態や状況に合わせて、どこの自我状態にスイッチが入っているか、また入りやすいのか違ってきます。
例えば会社にいるときの自分と、家族や友達と一緒にいるときの自分でも違うでしょう。
1年後、同じテストをしてみると、また違った自分が見えてくるかもしれません。

心の3原色、5つのカラー(CP,NP,A,FC,AC)
どの自我状態も欠けてはいけない、大切な存在です。
今持っている5つのカラーは全てご自身の個性であり、オリジナルをなくす必要はありません。
今のあなたはこの5つのカラーがあるから頑張って来られたんですね。

もし、苦しくなったり、ストレスを感じることがあれば、その時々に合わせて、自我状態に入るスイッチを変えて、自分にとってバランスの良いカラーをみつけていきませんか?



 





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