GEOTRA読書企画「あの人が読んでいる本は...」第五弾、GEOTRA営業戦略部プロジェクトマネージャー 三戸希実&プロダクト開発部データサイエンティスト 堀田剛士
はじめに
こんにちは。GEOTRAインターン生の筒井です。
「読書の秋」ということで、昨年度より始まったGEOTRA読書企画「あの人が読んでいる本は...」では、様々なメンバーから、パーソナリティや考え方の背景となる本や、データ学習におすすめの本を選書してもらい、ご紹介します。
第五弾の本の選者は、GEOTRAの営業戦略部プロジェクトマネージャー三戸、プロダクト開発部データサイエンティスト堀田です!
GEOTRA営業戦略部プロジェクトマネージャー 三戸希実が選ぶおすすめの1冊
ケーキ食べてジム行って映画観れば元気になれるって思ってた(WAVE出版)
著者:メンタルドクターSidow
概要
ストレス解消法が逆効果になるのは、正しい使い方を知らないから。お酒、運動、人との交流など一般的な方法でも、適切な加減や選び方を誤ると逆に疲労や罪悪感を招くことがあります。
本書では、ストレスの本質を解説し、効果的な解消法のコツを提案。例えば、飲酒は適量を守り、運動は無理のない範囲で行い、無理に楽しむのではなく感情に寄り添うことが大切だと伝えます。
「何をしても元気が出ない」と悩む人々に、自分らしく生きやすくなる方法を提示します。
三戸からのコメント
ストレスとの向き合い方について、ストレス解消のために!と思い、出かけたり、何か始めたりすると更にストレスに感じことがあるなぁとぼんやり思ってた時に読んだ本です。
誰かと同じ方法でストレスと向き合うのではなく、自分はどうしたらストレスと上手く付き合っていけるのか参考になる本です。
プロダクト開発部データサイエンティスト 堀田剛士が選ぶおすすめの1冊
1冊目:数学者の思案(岩波書店)
著者:河東泰之
概要
数学者として将来活躍する中高生を見抜くことはできるか。答えが一つの数学の試験採点は容易か。どのようなコースをたどって数学者になるのか。数学者のピークはいつごろで、どのくらいの年齢までアクティブに研究できるのか。世間のイメージとも他分野の理系研究者の感覚とも異なる数学者の実像と思考法がうかがえるエッセイ。
堀田からのコメント
作用素環論という関数解析の一分野の大家による、数学者とはどういう生き物なのかを綴ったエッセイです。
河東先生個人の経験から数学者コミュニティの話、関連分野との関わりまで幅広く面白い話が読めます。
河東先生の個人サイト でも関連する小話や大元になってる話が載ってたりするので、興味ある方は併せてそちらも読んでみてください。
2冊目:清代知識人が語る官僚人生(東方書店)
著者:山本英史
概要
清代の知識人がめざした官僚人生とは何だったのか――
科挙に合格できる受験能力と官僚として生身の人間を相手に機敏に対処する実務能力とはまったく性質の異なるものであり、そこでの成功、というより失敗しないことは科挙に合格するよりも難しかった。
そこで、科挙に合格して、知県という県の長官を担当し、役人のためのハンドブックである官箴書『福恵全書』も著わした黄六鴻(こうりくこう)なる知識人を本書のナレーターとして、順風満帆あるいは「治国平天下」の官僚人生を手に入れるのにはいかなることが重要だったのかについて語ってもらった。
堀田からのコメント
清朝初期に地方の長官職を務めて役人の心構えの説いた福恵全書を著した黄六鴻という人物を語り部として、清代士大夫層が科挙を経て官僚になってどのように仕事をして生活していたかを解説した生活史の本です。
基本的に学術書か技術書しか読まない僕にとってはある種仕事術の本のような位置づけでもあります。(もちろん現代の価値観にそぐわない部分もありますが、多様な人と関わって仕事をするうえでいかに誠実に丁寧に取り組むかというところの本質的な部分も説かれています。)
3冊目:われら古細菌の末裔(共立出版)
著者:二井一禎
概要
本書は、生命40億年の歴史の中で最初の30億年を占める微生物の進化に焦点を当て、原核生物から真核生物への進化を体系的に解説する。
微生物学者カール・ウーズの研究により明らかになった細菌や古細菌の系統進化を基に、真核生物誕生を巡る研究や議論を紹介。
また、化学進化や光合成細菌の進化を通じ、生命進化の新たな視点を提示。
生命の成り立ちに関心を持つ幅広い読者に向けた一冊である。
堀田からのコメント
高熱や高圧などの環境下で生きる極限環境微生物の多くを占める古細菌(アーキア)について、発見から分子系統解析が進んで彼らが細菌より我々真核生物に近縁であると分かってくるまでの研究史が纏められています。
生命の起源に関する研究とも密接に関わる話題なので、その辺りにロマンを感じる方には是非読んでいただきたいと思います。
4冊目:測度の考え方
著者:原啓介
概要
「私たちは日常から長さや面積や体積を測っています。
しかし、そもそも「測る」とはどういうことなのでしょうか。この「測る」ことを数学的に抽象化したものが測度です。
本書では簡単な集合の解説から始めて、測れるもの、測ることができないものの性質を調べ、測度論とはいったい何をしているのかを易しく読み解いていきます。
堀田からのコメント
現代的な確率論およびそれを応用する諸科学の理論にとって不可欠な測度論について本格的な数学書で学ぶ前に読むのにちょうどよい本です。
測度は面積の一般化であるところや集合位相の確認から始まって測度というものの考え方にスムーズに入っていけるようにやさしく説明がなされています。
最後に
ここまでご覧いただきありがとうございました。
本記事では、当社の営業戦略部プロジェクトマネージャー三戸とプロダクト開発部データサイエンティスト堀田のおすすめの本を紹介しました。
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