20221227 さよならの準備
以前、noteに記録を残していた
一緒に暮らしている鳥の話。
鳥は心臓に持病を持っていて
一日3回、薬を飲んでもらっている。
先月からは、呼吸ができるだけ苦しくない
ように鳥籠に酸素が入るように機械を
レンタルしていた。
今日の朝方、鳥が咳をしている音で
目が覚めた。
慌てて照明を明るくして確認する。
鳥は吐いてしまったのか、顔の周りが
汚れていた。
顔色も悪く、呼吸も早い。
以前看取った鳥のことを思い出す。
もうお別れの時間が近くまで
迫っている、そう感じた。
夫が物音で目を覚ましたため、今の状況を
説明する。
この仔は私より夫のことが大好きだから
できるだけ夫と一緒に過ごして欲しいと
望む。
夫は仕事の時間まで、抱っこして過ごす。
ひたすら苦しそうな呼吸を
繰り返していたが、しばらくして
少し楽になったのか目を閉じたまま
静かに呼吸をし始める。
病院からもしもの時にともらっていた
頓服を与える。
もう、ご飯を食べることはできない状態
だったから液状のフードを何滴か与える。
夫は出社の時間になってしまったから
鳥をタオルでおくるみのように包み
酸素を吸わせるために鳥籠へ戻す。
じっと目を閉じて天を仰いでいるものの
多少薬が効いたのか、苦しそうな様子は
和らいだ。
今日一日、少し目を離した隙に
どうなるかもうわからないような
状態だったため、今日はずっと
鳥の側を離れずに過ごした。
抱っこしたり撫でたり、語りかけたり。
身体にはもうあまり力が入らないため
手のひらで包みながら。
病気になってから数年間。
してあげられるだけのことは
だいぶできたのではないかと思う。
後悔はきっと、ない。
もうこれ以上苦しい思いもして欲しくない。
けれど、ここから居なくなることが
私はたまらなく寂しい。
もっともっとお世話がしたいと
願っている。
何とか夜まで保ち、夫が帰宅した。
再び抱っこしてもらう。
けれど朝よりも反応が鈍い。
少しずつ少しずつ
さよならの時が近付いている。
けれども、今まで頑張ってくれたことすら
奇跡のようだと思っている。
今夜も私はずっと隣で見守り続ける。
苦しみを引き受けることはできなくても
孤独を感じさせることがないように。
それが今の私が出来ること。