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展示感想:佐々木誠展『豫美かえり』アートギャラリー水音

 アートギャラリー水音で開催中の佐々木誠展『豫美かえり』に行ってきました。平櫛田中宅で行われた「木学」以来ですから、四年以上ぶりになります。

 佐々木さんは、数年前に鹿児島に移られたようで、火の山の近くで、大自然の息吹を感じて、製作を重ねているのでしょう。

 木に呼ばれて形をもたらすような作品は、依然として、美を超越するかのような圧力を感じさせ、その威厳は、言葉を失わせます。


 顔の造形を彫りださぬ祖神、おやかみ、の一品は、我々の在り方を抱き包むような、悠久のいにしえからつながる祖霊のような佇まいを思い起こさせてくれます。

祖神  おやかみ

 今、岡本太郎美術館で、行われている「顕神の夢 ―幻視の表現者― 村山槐多、関根正二から現代まで」にも、出品されています。


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