![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/140253379/rectangle_large_type_2_fc727af60cea97468ca0fabc8ae801ef.png?width=1200)
展示感想: 山内康嗣 河野志保 展「景色の手ざわり 」その1
山内康嗣 河野志保 展「景色の手ざわり 」に行って来ました。
山内さんの作品は、子供の頃に住んでいた家が取り壊しになるということで、最後の姿を見に行ったことからインスパイアされた風景のシリーズです。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/140253854/picture_pc_69a7786e322116cd57891b7b5f00652e.jpg?width=1200)
山内さんは、これまで、社会風刺や過去の名作をもとにした作品を作ってきました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/140254333/picture_pc_d292f1b476bacc7943879d3324b627a5.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/140254332/picture_pc_5196cffa4df5e081540746fe76da77ac.jpg?width=1200)
それは、主観が投げ出された世界の表現でもありました。それは、作者の精神が作り出す風景画ともいえるでしょう。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/140254776/picture_pc_cd2a315dee9bdfeac4a5cd679cb1000b.jpg?width=1200)
自分の主観の世界の中で、浮かびあがる形を描く作品は、過去を掘り下げていくようでもあります。
記憶、それは、今のスクリーンに投影された、 体験の断片のようなものですが、見出していく過程は、漠としたものが、形をなす過程でもあります。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/140255516/picture_pc_0600b4306aeb58f7e07d724a013824c9.jpg?width=1200)
思い出そうとする形のまわりには、はっきりしないものがまとわりついています。意識と無意識の境が、形のまわりにあるボンヤリした青空や緑に現れているようです。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/140256044/picture_pc_2cc2985fe1d47adc63988d5e697d3fe9.jpg?width=1200)
明確な形と、雰囲気のような固まらない部分のコントラストが、今回の展示の特徴かもしれません。
次回は、河野さんをとりあげます。