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表現再考:夏に枯れたウツボ草が、芽吹き始めて

 陰陽の陰の頂点、冬の極、冬至の初候が、乃東生、なつかれくさ(夏枯れ草)しょうずです。
夏枯れ草は、靫草で、夏にかれてしまうのですが、寒くなって枯れていく草々のなかで、青々とし始めるのが、これです。

 夏至の初候が、乃東枯で、冬至の初候が、乃東生。季節を語るなかで、流れに背くものを対として混ぜる。
 本朝七十二候を編んだ渋川春海のセンスを思います。



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