展示感想:『12人のアーティストによるはがきサイズの作品展』Gallery Face to Face企画、続き
『12人のアーティストによるはがきサイズの作品展』の感想の続きです。
竹渕さんは、メゾチントの作家さんですが、銅版でおこす工程的なこともあり、大きさ的にも小ぶりの作品がそもそも多い方です。わりといつもどおりの心持でみれたように思います。
石塚桜子さんの作品は、混濁された物質の盛り上がりが特徴的ですが、ポストカードサイズともなれば、支持体の大きさよりも、厚みが強調されていくので、鼈甲細工のような質感を感じました。
大塚咲さんの作品は、これまでと流れはかわらないのですが、ポストカードのサイズに、モチーフがしっかり入っている感じです。そのせいか、余白にあたる部分が小さくなった印象でした。通常の彼女の作品における余白の役割を大きく感じれたようにも思います。
いつも制服であっていた同級生と私服で会う、そんな違いをついついおもいだす展示でもありました。