表現再考:鷙鳥厲疾 鷲・鷹などが空高く速く飛び始める
今日は、大寒の次候、鷙鳥厲疾 鷲や鷹が、空高く飛び始めるという意味で、しちょうれいしつ、と読みます。
鷙鳥は、荒々しい鳥、他の動物を食べるワシやタカなどの猛禽類をさし、鷙だけでも、その意味があるようです。
厲は、レイと読みますが、部首のがんだれは、石をあらわすようで、厲は、砥石の意味もあり、みがく、鍛える、はげしいの意もあります。そこから、はげむ、厳しい、おごそかという意味も加わるようです。
厲疾は、空高く力強く飛びはじめるでしょう。
大寒の初候が鶏始乳ですから、鳥達も春に向かって活動をはじめるということでもありましょう。
本朝の七十二候では、水沢腹堅です。