表現再考:天気上騰地気下降 (天地の寒暖が逆になる)
今日は、小雪の次候、天気上騰地気下降で、天地の寒暖が逆になるの意です。本朝では、朔風払葉で、まったく違う印象です。
漢方、中医学を学んで、陰陽をみると、陰と陽の捉え方が、かなり違うことに気づかされます。
陽というのは、広がる、上昇する、軽い、そんな性質で、あたためられた空気や蒸気の様を思い浮かべます。
見えにくいものでもあるので、〈気〉〈血〉〈水〉の〈気〉とつながって陽気にもなるようです。
それに対して、陰というのは、凝集する、沈む、重い、そんな性質で、物質的で、触れたり、見えたりするようなものです。
水に例えれば、太陽にあたためられて大地から、蒸気として昇っては、凝集して雨となって地に落ちるのですが、陽の力が衰えて、めぐらせる活力が失われ、天と地の気が分離するその様を〈天気上騰地気下降〉は言うのでしょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?