表現再考:雉が海に入って大蛤になる
中国の七十二候、秋の寒露の次候は、雀入大水為蛤 雀が海に入って蛤になるですが、立冬の末候は、雉入大水為蜃、雉が海に入って大蛤になるです。
秋に落穂を狙っては、集まる雀が、なぜか、蛤になる。彼の地の故事だそうですが、ユーモラスな話です。あちこちで目にした雉、野鳥が、いつの間にか見えなくなって、きっと大蛤にでもなったんだろうと、言葉を交わす。
雀、雉・・蛤、大蛤・・・なんとも壮大なホラ話でしょうか。
変化しやすい物事の例えですが、吉凶禍福は糾える縄の如し、物事は移り変わるものだということを前提とする中国の考え方にそぐうと思います。
中国の七十二候は、ユーモラスな楽しいものも多いですね。
立冬は、本日までです。明日からは小雪がはじまります。
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