画廊に行くようになって気がついたこと その61
最近は、漢方の陰陽五行説を学び始めていますが、陰と陽というのは、結構、興味深いものです。
陰というのは、凝集する、固まる、そして、陽というのは、発散する、拡散するということで、水を例にすれば、温められて蒸気になるのが、陽の方向に進むということで、蒸気が冷やされて水となり、さらに氷となるのが、陰の方に進むということで、陽は目に見えないもの、陰は見える形です。
「魔法科高校の劣等生」の司波達也の分解と合成の能力が、陽と陰に例えれるかもしれませんね。
物質とそこに潜むエネルギーともいえるかもしれません。
陰のような方向性、陽のような方向性、その二つを軸にして作品の印象を位置付けてみることもできるかもしれないと思います。
キャンバス、支持体というフレームの中に収まろうとするもの、その枠を超えて発散するようにその絵を描いた動機や思いを大きく広げようとするもの、そういう見方の軸も出てくるでしょう。
端点としては、前者はその極が工芸品、そして、後者はインスタレーションになるのかもしれません。