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展示感想:〜月華に照らされて〜佐藤真奈美・長野順子・西山瑠依 三人展 Galley Field その1

Galley Field、〜月華に照らされて〜佐藤真奈美・長野順子・西山瑠依三人展、行ってきました。
月を題材として版画家による三人展ですが、手法、そして意匠が三人それぞれでありながら、そのコントラストが興味深い展示になっていました。


 長野順子さんは、群馬で育ち、現在も自然の中で生活しておられます。彼女は、東京芸大で建築学を学んだのですが、社会に出てからのち、改めて表現の世界に進まれたようです。
 彼女の作品は、建物など洋風の構造をベースにしながら、その形の向こうにある構造を支えるものを感じとり、表現しているようです。それは陰陽、登るものと降るものそういう対立しながらも、ついとして存在せざるを得ないもの同士の支え合いのようなものを感じます。


 西山さんは最近、九州の方で暮らしているようですが、話を聞くと、夜空に浮かぶ月の光が、都会と違い輝くように光っているようです。その月が作る影は、くっきりしているようです。植物をモチーフとしている西山さんの現れる垂直の白い帯は、眩いばかりの月光を表しているのでしょうか。

来週まで続きますので、近くに寄られた際は是非

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