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画廊の楽しみ方ーーなんで画廊に足を運ぶのか(73)

 絵画というものは、瞑想に近しいかもしれません。ひとり静かにたたずむとき、浮かびあがるもの、それをキャンパスにぶつけていく。

 ミューズにインスパイアされたにせよ、世界の中で感じる想いをもとにしたにせよ、内面にあらわれたもの、〈心像〉とも〈表象〉ともいえるでしょうが、それを、誰かに伝えるに〈物質〉という共通のものを使うのですが、版画やデジタル以上に、絵を描くということは、直接的な行為です。
 だから、限りなく身体性が現れるもののように思いますし、油絵は、特にその肉体感がより強くでているように感じることがあります。

 西欧絵画は、ときにマッチョだなと思うこともあります。




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