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展示感想: 京都芸術大学 『REFLECTION』 日本画コース 「画心展」
アンペルギャラリーでの京都芸術大学 日本画コース 「画心展」、『REFLECTION』に行ってきました。
岩泉慧さんと久しぶりに再会も出来ました。
ウェディングドレスに使われるグラスオーガンジーという生地を彩色のためのもととして、さまざまな顔料を用いて、可視と不可視のあわいの彩りを探ろうとしています。
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作品は、衝立、掛け軸を構築の意匠としていて、場所、距離、明暗というみるものと作品の対話という彼の変わらぬテーマを目指していました。
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作品は、光の加減や媒介物によって、ぼんやりと顕れる像がうつろいます。それは、あたかも、古い日本家屋の広間に、ひとり座っていたり、山の中の渓谷に佇んでいるとき感じる、空間に立ち上る大気の気配のようでした。
雰囲気とは、かくある言葉だったかもしれません。
岩泉さんは、寺田倉庫、京都芸術大学と、作品の制作と共に、色彩研究を深めています。
詳細は、わかりませんが、物質が含み込んでいる色というより、光の機能としての色彩に留意しているようです。
今回の「画心展」は、京都芸術大学の日本画コースの教員の二人展でした。もうひとかたの出口雄樹さんは、髑髏をモチーフとした作品をだしていました。生と死の領域、その断層に、焦点を当てていこうとしているのでしょう。
渓谷を挟んで分たれる彼岸と此岸、渡り得ぬ断絶を美術作品の表現で、繋ごうとする古都の若き俊英のコラボは、一見の価値はあります。
今日、8日は休みですので、あと9日、10日と二日ですが、日本橋高島屋の近くですから、銀座の人混みをちょっと休みたいと思った方は、よって見てください。