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表現再考:旅先の山霧

 蒸し暑い日が続きます。湿度の高いこんな日に、マスクをして行動するのは、かなり、苦しいと感じます。
 立秋も末候です。蒙霧升降とは、山の朝、霧が立ち上り辺りを包むような様を表しているようです。

 蒙という漢字は、くらいとか明かりが見えない、おおわれているという字で、啓蒙とか蒙昧という形ではつかいますが、一文字では、あまり使わないように思います。

 また、升というのは、のぼるとか、穀物が実るというイメージのようで、大地から草木が生えているイメージなんでしょう。
 升降は、ひとたび大地から放出された蒸気が、朝の冷気に冷やされて霧となって降りてくる、そんな感じでしょうか。

 まだ、日が昇る前の薄明かりのとき、山間の旅館の窓から霧の立ち込める様なのでしょうか。

 いつしか、そんな記憶も懐かしく感じますね。

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