画廊に行くようになって気がついたこと その60
対として陶芸と版画を、一度、手離すものとして、表現してきました。評論の中で、版画の作家を扱うとき、プレスを窯に喩えて、〈圧力の窯に投げ入れる〉といった表現をしたりします。
人智を超えた何か、計算できぬ何か、それへの謙虚さを感じることもあります。
中村美穂さんと岡田育美さんの作品は、そういう姿勢に、醸し出されるボンヤリとした情緒を感じます。
創作における知性とそれを超えたもの、この二つの間を、版画の方たちは、移ろっては、位置どりしてるのでしょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?