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表現再考:虹蔵不見


 アントニオの唄という名曲が、あります。

 イパネマの娘を作曲した、ボサノバの創始者とも語られるアントニオ・カルロス・ジョビンを偲んでマイケル・フランクスがつくった曲です。

 都会の生活で失われた何か、そして失った人間性、その根源を信じて求めたアントニオ・カルロス・ジョビンのボサノバの精神。そんな意図を含んだ歌のようにとらえています。

 最後の方に、「Like Light into the Rainbow」というフレーズがあります。
 ぼくはそこに希望と光に比した僕らの多元性や多様性を感じています。

 七十二候は、虹蔵不見で、虹も見えなくなるという意味です。

 何か、季節も陰の時期ですが、この世の世情も深く沈むような日々です。

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