展示感想:松岡円香・但馬敦『星霜の礫』
『星霜の礫』行ってきました。月光荘画材店の地下一階でしたが、行き着くまで、二号店、三号店と、グルグルまわりました。
但馬さん、松岡さん、二人は、広島市立大学の同級だそうで、畠中彩さんとも同じ学年だそうです。
松岡さんは、今回は動物をモチーフにしています。彼女は、人間存在と、それを顕にする全世界との関わりをあらわさんとしたいというのをメインの表現活動のテーマとしています。
その作品には、ある種の宗教画の構造を持っています。ですから、イコン画として見るのもいいかもしれません。
今回は、キャンバスに一枚シートを加えた形で創作されているので、作品を成立させるための描写空間が、広がって深みをもつ作品になっています。
写真の下にあるのが、但馬さんの作品です。彼は、いろいろな作品を作られますが、今回は、装飾品が中心になっています。
彼の作品は、裏側と表情と金属をカンバスとしてみたときに、それぞれが、交流することで、イメージの原像にいたる印象があります。
葉の上に石を乗せることで、通り雨の後の風情を醸し出し、生き物としての緑の時を伝えてくれます。
日曜日までやってますから、銀座のお出かけの際には寄ってみてください。