展示感想:高岩寺会館『工燈』感想ーーその2
いつも小さな仏像をつくる梶浦さんは、まあ、普通のおおきさの作品をだしています。梶浦さんは、書の世界から、仏師の世界に来られたのですが、書における筆の運びが、仏像の表現にもよく表れているようにも思います。
黒住さんの仏像は、非常にすっきりした仕上がりに思えました。余計なものが、少しずつ落ちて、洗練されてきているのでしょうか。
杉本さんとは、今回ようやくお話しできたのですが、梶浦さんや黒住さんとは、すこし流れの違う像を目指しているようです。
「工燈」グループと関わって10年弱になります。作家と触れ合いながら、その間の、互いの変化を味わえるのも、画廊探訪ならではだと思います。