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表現再考:鷹乃祭鳥


 ついに処暑になりました。処暑の初候、本朝では、綿柎開、綿を包む萼が開くですが、宣明暦では、鷹乃祭鳥 鷹が捕らえた鳥を並べて祭るです。

 祭を分解すると、月と又、そして示すですが、月=肉、又=手、手に持つで、生贄の肉を持って、神に示すという行為の形象になります。

 お祭りそのものが、自然に生かされていることを自覚して、おおいなる存在に感謝の意をしめすということですから、獲物をつかまえて高きを飛翔する鷹に、自分たちの精神性を投映したのが、〈鷹乃祭鳥〉なんでしょうね。

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