表現再考:鷹の話、(鳥の話、その2)


 七十二候の鳥の話ですが、今回は、鷹です。本朝の七十二候では、鷹については、夏の終わりの小暑の鷹乃学習、鷹の幼鳥が飛び方を習い始めるという言い方だけですが、中国、宣明暦では、春、啓蟄の鷹化為鳩、夏、小暑の鷹乃学習、秋、処暑の鷹乃祭鳥、と三つになります。
 鷹化為鳩は、ウララかな春の陽気の中で、獰猛な鷹も鳩(郭公)のように大人しくなるという意味のようです。鷹乃祭鳥は、春以来、陽の気の流れによって活動していた小鳥たちを捉えては大地に取り込むそういうイメージがあるのかもしれません。季節も秋ですし、粛降の作用のように感じているのかもしれません。そこが祭りとつながるのかもしれません。

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