スノー盛りはブレスオブザワイルドする。 ~カカリコへゴー! 途中で見えた流星と、消えたロストレガシー編~
心休まらぬ
『火』、それは人間の文明の根幹とも言っていいだろう。太古の昔から火は人間を守り、育んできた。現代人たる私達にもその頃の感性が残っているのか、薪はぜる音を聴きながら眺める焚き火に、心癒されると感じる人も多いはずだ。
──だが、王国滅びしハイラルの地において、焚き火というのは安堵できる要素では決してない。
森の中に見えた焚き火、それに近づき正体を確認した自分は顔をしかめた。
「ボコブリンだ……」
火を熾し、鍋をかけて団らんしていたのはハイラル中に救う異形の者達だった。リンクと自分を導いてくれるゼルダ姫の声によると(姫は今もハイラル城にて厄災を封印しているので、声のみでこちらを助けてくれているのだ)、異形の者達はガノンの手下であるとのこと。
彼らは時に人を襲い村々を焼き、感電死させ、時にイノシシを追っかけ、腹が減ったらリンゴを頬張ったりと、ハイラル中で好き勝手しているのだ。
もはやハイラルは人が支配する土地ではなくなった。リンクが起きなければ、この地の支配者層は異形種どもに変わっていたことだろう。
何はともあれ塔を目指せ
街道でも森の中でも我が物顔で闊歩している敵達を、いちいち相手取っていたら切りがない。こっちの資源(武器とリンゴ、少しの料理)も尽きてしまう。
自分はそれらを適当にあしらいながら、王の言ったとおりカカリコの村を目指していた。ゼルダの伝説プレイヤーならお馴染みの村。今作ではどんな姿を見せてくれるか楽しみであった。
……と、その前にやらなければならないことがある。マップの解放だ。
土地それぞれに一本建ってる塔(シーカータワーと言いますが、別の記事でも触れていましたね)のてっぺんに登りシーカーストーンをぴっとしなければ、自分の現在地が詳しく分からないのだ。
マップを解放すれば、進むべき場所も分かるし、集落の場所などもおおざっぱに分かる。このマップ解放システムはとても便利で、このゲームの自由度の広がりに大きく貢献していると思う。
『知らない土地に入ったらまず塔を目指そう』
そんな自らの考えにも則り、自分も塔……まるで一つの山を縦に両断したかのようなフォルムのお山、双子山の手前にある塔を目指していた。
時刻は夜だった。夜は骨の敵(スタル~と呼ばれる。倒すのは容易いが突如地面より湧き出てくるので厄介)も出るし、コウモリじみた敵『キース』も出るしで移動には向いていない時間帯なのだが「このゲーム楽しい~!!!!」となっていた自分はそんなのお構いなしでリンクを操作、しゃかしゃかと目的地に向かっていた。
ふと空を見上げてみると。
「あら、流れ星……」
以外とロマンチストな自分は足を止めてそれを眺めていたが。
「……あれ落ちた場所に行くと『ほしのかけら』ってアイテムが拾えるんだよな」
らしいのである。使い道はまだ知らないが、なんだかレアアイテムっぽそうな響き。
「行くしかねぇ!」と思い立ち、双子山手前の塔に向かうのは止め、星の落ちた場所へ。光りの柱がぼんやりと立ち上っているので、位置を把握するのは容易。
が、以外と遠かった! ゲーム内時間で一日以上かかりそうな距離に落ちてる!
そしてたどり着いた頃には昼間、ほしのかけらはどこにも無く……プレイ日記に書き残してしまうほどに苦い記憶となった。
しょんぼりしつつ、長々と時間をかけ街道に戻り、山手前にある塔の元へ。
しょんぼりしつつ、周辺にいた敵を掃討し、安心した状態で塔を登り……。
これでカカリコ村への行き方もばっちり。
自分はマップを見ながら道なりに足を進めた。
消えたロストレガシー
馬宿。それは馬を登録し、持ち馬とし、それを預けたり連れ出したり出来るところ。
宿なので宿泊も出来るし、簡易な料理鍋も備え付けられているので調理も出来る。極めて便利だ。
そんな素敵な宿が、ありがたいことに道すがらにあった。
近くにある祠を簡単攻略し(♡2消費)、馬宿、双子馬宿の店員さんにお話を聞く。
ふむふむなるほど……野生の馬を捕まえて、乗った状態で連れてこれば俺の愛馬に……。
馬がいれば、旅はうんと楽になるだろう。なにより馬捕まえるのはやってみたいし。
極めてポジティブな気持ちで、野生の馬を探しに行った。探す場所は宿裏手に広がる『タモ沼』とそれに繋がる『クロチェリー平原』。
野生といっても、100年前の厄災の日に逃げ出し、野生化した馬ものかもしれないなぁとか、考えながら。
結果は。
「うわぁ! 近づこうとすれば逃げられる!」
「みゃぎぃ! 近づけば蹴られてそれなりのダメージ受ける」
「ひゅぎおぅ! 追いかけ続けている内にボコブリンの野営地につっこんじまったぁ!」
もうお見せできないほどの体たらくだった。ネタになるのでプレイ日記には書くけどさぁ!
ボコブリンに追いかけながら、自分が尻を追っかけている馬がいた。
茶色の毛並みに白の麗しきたてがみをなびかせる馬。何としてでも捕まえたいと思い、名前まで内心でつけていた。
「ロストレガシー! お前の名前はロストレガシーだ!
自分と一緒に、この多くのものが失われたハイラルの地を旅しよう!」
ここで余談だが、来年の話をすると鬼が笑うのである。
「あっ」
馬追いに夢中になり、回復がおろそかになっていた自分とリンクは、ボコブリン(鬼)に殴られて死んだ。
ちょっと前からのオートセーブから、ゲーム再開。ここで一抹の不安がよぎる。
「……出現してる馬、変わってるんじゃないか?」
悪い予感というのは当たるもので、再びクロ沼湿地帯に足を運んではみたが、探し求めていたロストレガシーはどこにもいなかった。
ロストレガシーは、本当に失われてしまったのだ。
気を取り直して馬追い再開!
そんなこんなで、ボコブリンに追いかけられたりまだ生きてたガーディアンからビームの連続射撃をすんでのところでかわしながら、出会ったのがこの馬!
名前はファーストネームである。一番初めの馬だからね。
ファーストレディでも良かったかも。
気がおとなしく、足の速さもそこそこな良い子である。
この子に乗り、また少し馬宿裏手の平原を旅して持ち馬にしたのが
スターポイントである。
顔に流星があったのでそれが名前の由来だ。
この子は気性が粗めで、馬の操作になれていなかった頃に何回か振り落とされた。
そんな素敵な馬を二頭も手にして、自分はカカリコ村に向かうのであった。
脳裏に、消えたロストレガシーのことを思い続けながら……。
お世話になります
はい、カカリコ村道中ですがゲームの重要人物出ます。
『ボックリン』です。
ボックリンは通常のコログより馬鹿でかいが、どうも種族は同じだそうで。
こいつのマラカスをボコブリンから取り戻して身の上話聞いてあれやこれやすると……武器や盾の持ち物欄を増やしてくれる。
ひたすら戦いの日々を送り続けているリンクと自分にとって、これがどれほどありがたいことか!
が、当然対価は存在する。ルピーや素材ならまだやさしい話だったが、ボックリンがこちらに求めてくるのは『コログのミ』だ。
ハイラル中には隠れ潜む可愛い奴らを見つけたときに、礼としてもらえるこのアイテムをボックリンに渡すことで、持ち物欄が増える。
こいつら、リンクに助力することで本気でハイラルを救おうとでも思っているのか……。
末永くお世話になります。コログさんたち。
得たり失ったりしながら、ようやくカカリコ村に到着。
今回はこの辺りで。
次回、託された使命、そして妖精の泉と、炙って美味しいハテノ村リンゴ編に続きます。
(タイトルは予告なく変更される場合がございます、あらかじめご了承ください)
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