スノー盛りはブレスオブザワイルドする。 ~託された使命、そして、炙って美味しいハテノ村リンゴ編~
楽しいぞ、村は、文明は
ボックリンからの頼まれ事も終え、スターポイント(俺の愛馬)に乗って道なりに進む。
道中コログを見つけたり、壁にある意味深なヒビに爆弾当てて、中にある鉱石採掘ポイントを発見したりしていたら、いつの間にやらカカリコ村に着いていた。
ハイラル平原で見た廃墟ではなく、小規模な馬宿でもなく、大きな集落に足を踏み入れるのは初めてだ。馬を降り、胸を躍らせながら散策開始。
村には女神像や地蔵があった。どれも古ぼけてはいたがよく手入れされているのが分かった。
その他にも、鶏や魚が飼われていたり、水車があったり、畑があったり、観賞用の梅が育てられていたりと、文明的な生活を営んでいる様子が伺えた。
馬宿や行商人達とのやり取りから知ってはいたが、貨幣制度は生きているようで、この村でもルピーによる物の売り買いが行われていた。
王国亡き後、ルピーにいまだ信用が置かれているのは、民が今でも国の復活を願っていることの証なのかもしれない。でもルピーって超神秘的な物体だから、そうじゃないかもしれない。
そんなわけで自分は、王より「カカリコに住むインパを訪ねよ」と言われていたにも関わらず、村の中で散策しまくった。
私が患っている不治の病……『本編進めるより、横道に逸れたくなっちゃう症候群』(以下、横道症候群と呼称)の典型的症状であった。
でも良いんだ、そのおかげでめちゃつよ武器(無心の大剣【攻撃力50】)が入った宝箱を、インパさんの家裏の滝からサルベージ出来たんだし……。
よろず屋で新衣装も買い、近くの祠で戦闘チュートリアルも済ませた自分は、かなり満足したのでようやくインパの家に向かった。
入る前に家主の孫娘パーヤちゃんに話しかけたりなんかもしつつ、中へ。
100年と1時間(村散策の時間)待たせていた人物の姿が、そこにあった。
老婆、インパは記憶を失ってしまったリンクと、そんなリンクをポンコツに仕立てているプレイヤーたる自分に対し、ハイラル王国と厄災ガノンとの伝説を話してくれた。
……うむ、だいたい事情は飲み込めた。ガノンに奪われた4体の神獣を解放する必要があるという事と、リンクとゼルダ、ガノンは戦いあう運命ということ。
この伝説の物語に、思うところはたくさんある。自分も何度もリンクを操作し、ガノンを討ち果たしてきた。
初めてはトライフォースを守るために。
次には、黄昏の世界と光の世界を守るために。
その次は、時を渡りガノンの野望を打ち砕き。
トライフォース無き世界を旅し、ぺらぺらになりつつも秩序と安寧を取り戻してきた。
割と、リンクとも長いつきあいである。
今回の冒険も、必ずやリンクの本懐を遂げてやりたいと思うわけだ、いちプレイヤーとしては。
いざいかん、ハテノ村
そんな心持ちでインパさんの話を聞き終わった自分は、当面の旅の目的地を決めた。れっつごーハテノ村である。
なんでもハテノ村には、シーカーストーンの機能を直し、拡張してくれる技術者がいるとかで。
カカリコ村で矢や食材の買い足し、ちょっと寄り道要素であるクエストなんかもしたり、女神像にお祈りしてがんばりの器増やして貰ったり、コログを見つけたりして旅の準備を整えた後、村へと向かったのだ。
馬宿近くにワープして、そこから別れる道の先へ、馬に乗って進んでいく。
……かなり寄り道したけどな!
・インパ家裏の滝の頂上が気になり、登ってみたが雨
で立ち往生した。
・サハスラーラ平原でガーディアンに焼かれた。
・高原を旅していたら近距離にコログを2体見つけて、
見落としている可能性やその総数に思いを馳せ、
絶望的な気分になった。
・メープル高原でイワロックと戦闘した。
などなど……。
道中、湿地と平原を越えた先にあった砦跡を見たり
時には学者先生のお話を聞いて、隠された祠を見つけたり。
川向こうの岸壁下にある敵の拠点を遠目に眺めながら、「あの場所は攻め落とすのに苦労しそうだな」と考えながらスルーしたり。
そんなこんなでハテノ地方にある塔を解放、マップも解放。
ちょうど夜だったので、光って見えた夜光石の方向に飛んでいったら、アイスキースが2匹居て凍り攻撃にハメられたりなんてしたけども、なんとか元気に進んでいった。
とうとう到着、ハテノ村。
牧歌的な雰囲気漂う、平和な村である。ガンバリバッタも採れるし。
目玉としては村の奥にある『研究所』と、服を染められる『染色屋』さんが上げられるだろう。
染色、自分は初来訪時にはやってなかったが、数日前に思い切って染めてみた。
……んまぁ、はしゃいでるばっかりでもいけないのだ。ハイラルを救わなくちゃいけないのだ。
気持ちをしゃっきりさせながら研究所に突撃。
あの人が所長、いや所長じゃないです、いぇーい、所長はアタシなのでしたー! といったやり取りの末、青い炎を持ってきて外の炉につけるというプチミッションに移行。
ここで素人ながらもワンポイントアドバイス。
松明や木製の武器に灯った炎は雨で消えちゃうので、シーカーストーンが教えてくれる天気予報をチェックしながら運ぶと良いぞ。
自分の時は、幸いにして晴れ続きの天候だったので、そう苦労はしなかった。
ふと、松明に灯った青い炎を見て、自分はピンと閃いた。
「この持った時の腕の高さ、角度……"いける"のでは?」
思い立ったら即行動するのが、このゲームのマストである。
自分はリンゴが数個実ってる木に近づき、青い炎の先端が低い枝のリンゴに当たるように角度を調整した。
火に炙られ始めた瞬間、リンゴより立ち上り始める煙。恐らく、中に含まれている水分が蒸発を始めているのであろう。
そして数秒後、リンゴはその色を変え、ぽとりと枝より落ちた。ころろと地面に転がるリンゴに駆け寄り、表示されるアイテム名を見る。
……思いつきは、見事成功した。
枝に実ったままのリンゴを焼きリンゴに変えることに成功したのだ!
こう……自分が考えて、その通りの結果が出るのは嬉しいね。
リンゴは拾って、料理ポーチに。
結局また、本筋を進める間に横道を進んだりしてしまったが、研究所所長プルア(幼いみための少女)の言った通り、炉に灯をともした。
それに反応し、建物内にあった、シーカーストーンの機能を回復させる石柱『勇導石』も復活して、自分は晴れて目的を達成することが出来たのだった。
テレレレ♪
やれることが増えた自分は、胸にわくわくを抱きながら、次に向かう場所をマップを開いて見定める。
ガノンと戦う前に、4体の神獣を解放したい。
なにより、まだ見ぬ景色に出会いたい。
自分は次なる行き先を『ゾーラ地方』に定めて、旅の支度に取りかかったのであった。
次回、寄り道の先に答えはあるか? とうとう出会ったゾーラ族編、に続きます。
(タイトルは予告なく変更される場合がございます、あらかじめご了承ください)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?