呑気症【どんきしょう】
空気ってのは人間という個体にはなくちゃならいのは、
秋刀魚という個体に海水がなくてはならなかったり、
きっと97歳で亡くなられた内海桂子師匠には漫才がなくてはならなかったり、
必要というか、大事っていうか、
ないと困っちゃうやつなわけですが、
それは自律神経によって動く筋肉が肺を広げてくれて、
広がった肺にスパーーっと空気が入ってってくれて、
肺さんが上手に血液に空気の中の酸素をチャチャっと混ぜたかと思えば、
代わりに血液が細胞から回収してきた二酸化炭素を取り込んじゃったりして、
肺が縮まるときにシュポーーっと口から外界に出す。
ってことをしてくれる。
のですけど、
空気を【呑み込む】ってプレーをすると、
肺には行かずに食道から胃に行ってって、
食べ物と同じ経路を辿るわけです。
意識的にそんなプレーをするのは、
オナラに火がつくか?
って試す小学生だったり、
「オレは何回でも自分の出したい時にオナラを出せる」
という素敵な特技を有する特別なやつくらいなのでしょうが、
無意識にということなら誰もが
空気っての呑み込んでます。
例えばおにぎりを口に入れてカミカミして、
良い感じのところで呑み込む。
この時に、
カミカミした後にきっちり空気を抜くって
これまた素敵なプレーをする人がいれば別ですが、
それはさっきの話と違ってワタシもやりませんから、
というか、空気抜くなんて出来ないっすね。
呑んでるんですよね。
空気も。
普通に。
ただ、普通を超えて
呑みすぎちゃうのが、
呑気症。
教科書では空気嚥下症【くうきえんげしょう】
ってことなんです。
肺と違いますから入れちゃった空気は、
空気として出さなきゃいけないというか出ちゃうわけですけど、
それが、
ゲップだったりオナラだったりするわけです。
お腹に溜まれば、お腹が張る。
ワタシらが中学生くらいの頃は、
「アイドルはオナラなんかしない」
って言ってたやつは10人に5人くらいいましたし、
(アイドルはオナラなんかしない)
って本気で思ってたやつもその5人の中に1人はいたはずですが、
さすがにその人も50歳になった今は、
(して欲しくはない)
って願い続けてても、
「そりゃするわな」
って答えてくれるはずで、
多分、
します。
どいうか、
出します。
呑み込みすぎちゃううと
胃泡【いほう】なる胃の中の泡になる。
それが多すぎるから、
ゲップの場合は胃から食道を登って口から出る。
胃液ってめっちゃ酸性ですからね、
食道とか傷めちゃう、
ワタシらが実感するのは胸焼けですよね。
イヤですよね。
あれ。
あれにもなっちゃう。
で、どうして、
呑み込みすぎちゃうんだろう?
っていうのは、
ストレスが原因だろう。
ってことなんです。
無意識に歯を噛みしてしまっている
噛みしめ症候群なるものと
空気を呑んじゃうってことの繋がりがあるようです。
緊張やストレスが続くと、
無意識に歯を噛みしめている。
ん、なんか実感というか
ん、なんかわかるな。
って気がします。
そんなに食べ過ぎてるわけでもないのに、
どうもゲップが出るなぁ。
なんか胸焼けがするんだよなぁ。
腹が張るなぁ。
オナラも結構出るっちゃ出るなぁ。
って時はチラッと
(オナラに火をつけようとかしてないよな?)
(オナラを自由自在に操ろうなんで考えたないよな?)
ってのはもう大人なのでしませんけど、
今一度、自分で確認をしたら
(じゃー、ストレス溜まってっかなぁ?)
なんて確認をしてみるようにすっかな?
って思いました。
ただ、くれぐれも、
ストレスだけのせいにして我慢したりしないでください。
また自分で決めつけたりしないでください、
痛いとか辛いとか、
不安だったりしたら、
医療機関で診てもらうことをお勧めします。