布、壁紙から
4月から始まったサーキットブレーカー(CB)も延長を重ね、1日の大半を家で過ごす日々。SNSに流れる大抵の在宅あるあるはやり尽くしてしまった。
なにかきれいなものが見たくなって、いろいろな国の刺繍やテキスタイルを探した。アフリカのカンガやキテンゲにうっとりし、そうだ、壁の色も変えたいと、イギリスの映画でみた美しい壁紙をイメージして検索をかけた。どうやらわたしはダマスク柄が好きなようだ。
好きな柄をタップして進めていくと、アールヌーヴォーにたどり着いた。簡潔に書かれた西洋美術史をみて、何気なく自分が集めているポストカードの絵たちはどの時代に位置するのだろうか、わたしの好きな柄の属性や時代がわかればもっと好きな柄に出会えるのでは、と思いついた。
学生の頃からよく美術館に足を運んだが、「正解はない。感じ方は自由で良いのだ」というなぜか達観の領域で楽しみ、しっかり勉強したことがなかった。美術史の講義も取ったが記憶がない。聖書や時代背景を理解していたら、もっと楽しめるんだろうなあとは思っていたが、思っていただけで終わってしまった。
そんなときとても読みやすい記事を発見した。ありがとうございます。(https://taitokatsumata.com/archives/2373)堅苦しくなく簡潔にまとまっていたのでノートにまとめた。
「絵をかく」という行為は何百年と続いているが、絵だけの分野に限らず保守・改革の流れは繰り返される。まとめているうちに学生のときの講義を少し思い出してきた。時代をただ羅列した講義はまるで頭に入ってこない。
たとえば授業の導入で「今からりんごを描きましょう」じゃあ、ゴシック時代の画家が描いたら?ロココ風に書いたら?ロマン風、印象派風、形而上風に描いたらどうなるだろう?というアプローチで授業に入って、各時代の画風の背景や描き方などを解説してくれたら、もっと惹きつけられる授業作りができたんじゃないか、 と思う。
各時代を自分なりにまとめてみるとこうなった。同じものを描くとしても、どのような描き方をするか、アプローチが異なる。
6月も家での生活は続きそうなので、夏休みの自由研究ということで、これらの流れを把握した上で、
・持っているポストカードはどの時代に位置するのか
・その時代の作家の画風の特徴をたくさん見て、部屋の絵を描いてみる
というチャレンジをしようと思う。
むふふ
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