憂鬱にさようなら!「嫌なこと」の忘れ方
みなさんは、「嫌なこと」に遭遇したとき、ずーっと忘れられずにいたり長らく憂鬱な気持ちになったりしたことはありませんか?
私は長々と覚え続け、事あるごとに「クソォ……」となるタイプです。言われたセリフとトーンまで再現できるレベルで覚えている執念深さを持ちます。怖いですね!
ところで、『エビングハウスの忘却曲線』をご存じでしょうか。
ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスの実験結果を示した曲線のことで、中期記憶に対する時間の経過と記憶の関係を示しています。
一度覚えたことを再度覚え直すためにどの程度の時間を節約できたのかを示したものが「節約率」です。
どうして急にこんなことを言い出したのかと思われるでしょう。
忘却曲線は「直近であればあるほど、覚え直すのにこれだけの時間を節約できますよ」というものです。
逆に言うと、
人間ってやっぱり忘れていくのでは?というところを考えます。
繰り返すことで記憶が定着する、というところに着目しましょう。
つまり、繰り返さなければ人は忘れてしまう生き物なのです。
1.嫌なことに捉われない
嫌な記憶というものはムカつくもので、何か関連しているモノを見ただけでも思い出してしまうことがあります。
ムカつく相手がその場にいなくても、思い出して繰り返し腹を立ててしまうことで更にイライラが増すこともあります。
泥沼です。
繰り返し考えて、何度も思い出して、そうして記憶に定着させてしまう。
その結果として、嫌な記憶が色濃く残り、嫌な思いをさせられるわけですね。
これが「嫌なこと」に捉われている状態です。
まずは、この状態から脱さなければなりません。
では、どうすれば良いのでしょうか。
2.記憶を上書きしよう
そもそも、記憶は上書きされるもの、です。
現在使っている携帯電話の番号を覚えていたとしましょう。
四つ前に使っていた番号を覚えている人は、あまりいないのではないでしょうか。
日常的に使ってますとか、そもそも誕生日を設定していますとか、思い出の番号ですとか、そういう特殊な場合を除いて。
それは、不要なものを忘却する能力が備わっているからです。
正確には、記憶の引き出しから検索しないようにするような感じですが、ここは割愛します。
「考えないようにしよう」と思っても無理があります。
その対象について、考えないように、と思っている時点で考えてしまっています。
「思い出さないようにしよう」と思っても同じことです。
思い出してしまったら、どうしようもなくなります。
だから、良い記憶で上書きを試みるわけです。
マグカップに嫌な思い出があるなら、自分にとってめちゃくちゃ好きなマグカップを見つけるとか、探し出すとか。
嫌な記憶と結びつく歌があるのなら、その歌を爆音で聞きながら「もう無理だ」と思うまで走り続けてみるとか。(これ自体は良い記憶ではないですね!)
3.吐き出してスッキリしよう
頭の中にあるもやもやを形にしてしまおう、というわけです。
人には言えない?
言う相手がいない?
壁だとつまらない?
いいんですいいんです。
何でもいいんですよ。
例えば、スマホでもパソコンでもメモ帳を開いて書きなぐってみてください。
くそがー!!!と。
そして、保存せずに消しましょう。
手書きの方がすっきりしそうですが、
人に見られたら、と思ったら実施しにくい気がしますね!
というわけで、嫌なことの忘れ方を紹介しました。
私はこれでちょっとはマシになりました。
ぜひ一度お試しください。
あなたに合ったやり方が見つかれば幸いです!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?