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東京医大女性差別入試 ~ドイツでの報道~

東京医科大学の女性差別入試は海外でも広く報道されることとなった。ドイツではどのように報道されたのか記事を見てみたいと思う。

ドイツの有名な週刊誌「Spiegel」の電子版の記事を読んでみたいと思う。ちなみに der Spiegelとは「鏡」を意味する。

http://www.spiegel.de/lebenundlernen/uni/japan-tokyo-medical-university-liess-frauen-durch-zulassungstests-fallen-a-1222127.html

Sexismus in Japan

日本の女性蔑視。東京医大の事件は日本の女性蔑視を代表する事件としてとらえられていることがわかる。

Hochschule manipulierte Test, um Frauen am Studium zu hindern.

女性が大学の勉学するのを妨げるために大学はテストを改ざんした
Hochschuleとは単科大学のことである。ドイツ語で総合大学はUniversitätとなる。東京医科大学は医学部のみの単科大学である。記事では東京医大のことを「Tokyo Medical University」と英語表記をしているが、実態に合わせてdie Hochschuleとしている。そもそもなぜ東京医科大学側は英語表記をUniversityとしたのか。英語ならCollegeの方が適切ではないだろうか。

Frauen sollten draußen bleiben.

「女性は外にとどまるべきである。」→女は大学に入るべきではない
これもまた強烈な一言である。この事件についてドイツ人の記者が受けた印象がこの一言に集約されているのだろう。

この後は日本の報道と変わらない事実関係が書かれているのみでドイツの記者の見解が伺い知れる文章は残念ながら見当たらなかった。 

 個人的に興味がわいたのは浪人の表現。

mit Ausnehme von denen, die bei dem Test bereits zuvor mindestens vier Mal durchgefallen waren

男性は20点が加算されるが「例外はテストですでに少なくとも4回不合格の者」と表現されていた。ドイツ語には「浪人」という言葉がないとこのような表現になるのだろう。
 それにしても東京医大の代表者たちは世界中に頭を下げている写真が報道されてしまい、どのように思っているのだろう。二者とも医師とのことで国際学会などにも参加して海外に知り合いも多いのではないだろうか。人類の歴史に背く行為をした罰は重い。
 差別を受けた女性受験者の損害賠償は難しいと聞く。また東京医大側も東京地検にデータが押収されたことを理由にしてその対応について何ら回答していない。受験者たちの時間は刻一刻と流れ続けているにもかかわらず東京医大はこのまま逃げ切ろうとしているのだろうか。
 しかし世界は見ている。日本全体の恥として報道されてしまった以上日本政府は国を挙げて彼女たちの救済に取り組むべきではなかろうか。

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