東京医大の女性支援事業について
8月21日東京医大を受験し差別を受けた女性、または他の医学部受験で同様の差別を受けた受験生救済のための弁護団が結成された。
http://blogos.com/article/319613/
東京医大は8月7日に内部調査の公表とそれを受けての記者会見以降具体的な対応について何ら公表していない。ほとぼりが冷めるのを待っているのだろうか。もしくは具体的な対応を取る気など最初からないのだろうか。
記者会見で行岡氏、宮澤氏が口をそろえて女性支援事業、ダイバーシティの推進について語っていた。女性差別を行う組織が取り組む女性支援とはいかなるものだろうか。
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宮澤氏が記者会見で東京医科大学の女性支援事業は医師・学生・研究者支援センターが行っていると語っていた。そのHPがこれだ。
http://tmu-shien.com/
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まず目につくのが「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」行動宣言というバナー。平成28年10月28日付けで「学校法人東京医科大学の学長の鈴木衞は、内閣府が支援するに賛同しましたので、お知らせいたします。」とある。
http://www.tokyo-med.ac.jp/161028kagayakujyosei.pdf
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鈴木氏といえば今回の汚職事件を受けて在宅起訴され学長を辞職している。彼も女性差別入試の存在を知っていたはずだが、その一方で内閣府が取りまとめる「女性の活躍推進に積極的に取り組んでいる企業の男性リーダー」の集まりに参加するとはどのような精神の持ち主なのだろうか。「女性の活躍」をバカにしているのだろうか。女性をダシにこのような会に参加していることが私には許せない。
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また、お知らせに「医師を目指す中高生と保護者のための講演会」中止が目に飛び込む。この講演会は「医師を目指す中高生・高卒生とその保護者、学校の先生を対象として、医師の仕事や生活、医学部の模擬授業」のプログラムだという。今年は報道を受けて外部を対象とした講演会は自粛したのだろうか。
昨年も講演しているようなのでその記事を確認する。昨年は東京大学大学院医学系研究科 消化管外科学野村幸世 准教授を講師として招聘したようだ。
会の様子として下記のような記事が確認できた。
「野村准教授からは「日本における医師という仕事」と題し、ご自身の医師としての歩みを踏まえながら臨床や研究、収入、生殖年齢や育児について統計に基づきながら具体的に実像が分かるお話をしていただきました。会場の女子高校生からは育児との両立について質問があがり、これに対しご自身の母親としての経験をお話されていました。」
http://www.tokyo-med.ac.jp/news/2017/0829_182251001557.html
https://www.joystyle.net/articles/211
野村氏と言えば東京大学で胃がんのスペシャリストとして活躍する一方二児の母なのだという。
ぞっとする。一部報道では女性差別の理由として「女性は出産や育児で現場を離れることが多いから」入試で差別するという。もしこのような思想を法人幹部が持っていたとして、女性支援事業の部署が活躍する女性医師を招聘し、女子高生に医師のキャリアと出産育児の両立について講演会をしていたら、大学として二枚舌もいいところではないだろうか。
平成28年度の同後援会については女子中高生の参加が半数を超えていたという。
http://tmu-shien.com/actiivity/data/news20.pdf
これでは6万円の受験料だけ集めて入学させないいわば「カモ」を集める行為にほかならない。この文には「理工系分野に興味がある女子中高生・女子学生の皆さんが、将来の自分をしっかりイメージして進路選択(チャレンジ)することを応援するため」の内閣府男女共同参画局の取り組み「リコチャレ」にも登録していると書いてある。
どうしてここまで世間を欺けるのだろう。
私はこの女性支援事業の部署が悪意を持って活動しているとは思わない。むしろ女性活躍のために尽力しているのかもしれない。ただ東京医科大学という女性差別以外の何物でもない行為を働く組織の中でこのような活動を行うとき、それは未来の活躍を夢見て勉強する女子中高生の気持ちを欺き踏みにじっていることに他ならないのだ。
東京医科大学はぜひ社会に対する責任を鑑みて今一度この部署の意義を考え直してほしい。これは第三者委員会の結論を待たないとできないことであろうか。
東京医科大学の情報発信を皆待っている。若い女子受験生の時間は刻一刻と流れている。法人の「誠意」というものがあるのなら早く見せてほしい。
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