女子一律減点〜女性の生きづらさ〜

今さらだけど東京医大のニュースについて書きたいと思う。裏口入学という古めかしい言葉で世間がざわついたのが7月初旬の話。

https://www.sankei.com/affairs/news/180705/afr1807050020-n1.html

それから1か月後、今度は女子一律減点のニュースを読売新聞がすっぱ抜いた。(点数操作について情報が錯綜したがこのタイトルに偽りはなかった)

https://www.yomiuri.co.jp/national/20180805-OYT1T50003.html

東京医大のニュースはいろんなことが驚きだったけど、女子一律減点は私の足下ががらがら崩れ落ちる衝撃があった。

「女性というだけで知らず識らずのうちに差別されて生きていくことに不利になっているのか」

元職場でも女性差別はあった。男性の同期に比べて昇任できなかったし(これは左遷されていたからかも…)子どもを産んだ同期の女の子も昇任できなかった。男性の上司は「女の社員は使えない」とか平気で言っていたし、セクハラ発言も多く耳にした。(特に独身の先輩の女性のこと「新古車」って呼んでいたのは腹が立った)

でも点数を引くなどという人の努力を踏みにじるこんなあからさまに差別するなんて…

私は大学こそ落ちぶれたけど中学、高校と受験をしてそれなりに高い偏差値の共学校に通った。勉強は平等に評価し差別のない世界だと思っていた。大学も一応国立に通った。学歴は努力の証だと思っていた。

あぁ、でも振り返ると就活の時いくら受けても内定が取れなかった。私は公務員試験を受けていて(最終面接で落ちてしまった)、その前後で就活したのだけど、前半では全く内定が取れなかった。後半で学部に関係のある業界で必死で就活して卒業する年の1月にやっと内定が3つ出た状態だった(１つは小学校の時通っていた塾でもう１つは一般職)。

自分の能力不足や性格が悪いからと思っていたけど本当にそうだったのかな。気づかないうちに女性というだけでふるいにかけられていたのだろうか。見えない差別のトゲの中でもがいてボロボロになってなお普通に振る舞わなければならなかったのか。

女性は子どもを産めばまたさらに再就職が厳しくなるし、というかただ生きていても「生産性」の議論に巻き込まれたり「こじらせ女子」とかメンタリティにまで言及されたり。日本の空気は吸うだけで具合が悪くなる。

女の人の社会進出が進んで男性の収入が減ったなんて言うけど男性は下駄履いてるじゃない。

妹は再就職が見つからず絶望してたけど、この状況を知ればまだ心に救いがあったかもしれない。

東京医大のニュースは受験生だけの問題じゃない。差別に晒されて息苦しさを感じている全ての女性の反感を買ってしまったと思う。それは海を越えて世界中から非難されるまでに至っている。

私、次の就職先見つけられるかしら…

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