理不尽の壁
約1か月ぶりくらいに外を出歩くことができた。ここ最近土日は一歩も外に出ずに引きこもって寝てた…。
散歩のテーマは壁。ベルリンの壁。住んでいるとベルリンの壁は本当に広範囲に建てられていて壊されなかった壁は街の至る所に残り歴史の証人となっている。
まずマウアーパークという公園の中にある壁を見に行きました。壁のあるところは小高くなっていてベルリンの街が見渡せる。遮るものがなくて空が広い。
公園を出たら東西の壁の間に立地していた建物の住人の扱いについて書いてある展示を見つける。「読める!」と思ったら英語文読んでいた。後ろからチャリに乗ったおやじがやってきて話しかけられた。「日本人?」「そうです」
おやじは拙い英語で7歳の時に壁が立ったこと、壁が壊れた時の様子、それから日本とドイツが第二次大戦時同盟を組んで戦い日本には原爆が落とされたことを語った。そして「Googleマップある?」と聞いてきたのでスマホを出して渡すと「Schönholzという駅を出て右に曲がるとベルリンで最初に立った壁が残ってるよ」と教えてくれた。おやじにお礼を言って別れ電車に乗って壁を見に行った。
おやじのいう壁は分かりにくいところにあり、立ち入り禁止で草が生い茂った場所に当時の面影を残しながらひっそりと立っていた。若い男の子2人もどれだろう?という感じでウロウロしていたからこの壁に間違いない。レンガで作ってあるのが古さの証なのかな?
その後電車でArexenderplatzへ。ここでサンダルを買いたいと思っていたんだけど疲れてしまってソーセージ食べる。薬をやめてから微熱が出たり足が痛いということはなくなったんだけど、胃がムカムカしたり、頭痛という低血糖の症状はまだあって、なので糖尿病のじじいみたいにグミとかブドウ糖を持っておき症状が出そうになったら砂糖を補給している。ソーセージ食べたらかなり元気になったのでお腹空いてたんだなと思った。
最後にイーストサイドギャラリーという観光地へ。最初にベルリンに来た時から行きたいと思っていたけどずっと行けなかった場所。ここは川沿いの壁にアーティストが絵を描いていて政治家がブチュってしてる有名な絵の前には観光客がたくさんいて記念撮影してました。もう少し歩道を広くした方が絵も見やすいし観光客渋滞もスッキリするのにと思いながら延々と歩きました。
日差しは強いものの涼しくなったので体はだいぶ楽。
むしろ日陰は寒くてなんとなく秋の予感までしてちょっとさみしい気分になる。
それにしても同じ国の同じ街を壁を作って仕切るなんてクレイジーすぎる。でも壁が壊れて30年経った今、ベルリンは外国人が半数暮らすコスモポリタンシティとなった。理不尽を取り除いた後のポテンシャルってすごい。日本も理不尽な目に見えない壁を壊せばまだまだ伸び代があるのではないか。私も理不尽な壁から逃げてきた。可能性信じて前向きに生きたい。
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