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【新体制】事業成長を先回りする経営体制の進化が会社を飛躍させる〜SmartHR〜

本日、私も社外取締役を務めるSmartHRが大きな発表を行いました。それについて書いてみたいと思います。まずは徒然なる文書をお許しください。


私と玉木さんと森さん

玉木さんが2018年にCFOに就任された直後あたりから、私もアドバイザーを務めせていただき、もう5年以上になるのかと感慨深い発表がありました。玉木さんがnoteで書いておられる転換点となるシリーズCにてリード投資を務めさせていただき、私にとっても大きな転換点となったように思います。

玉木さんがCFOとして初のEQ資金調達案件をご一緒させていただいたことになります。議論、交渉、調整と今考えると随分昔のことのように思います。あのシリーズCを一つとっても色々と物語りがあったななぁと感慨深いです。私にとっても2017年にシニフィアンを設立し、2019年に設立したTHE FUND(グロース・キャピタル)の第一号の出資先となり、本当に思い出深いです。

その後も、当方の活動の軸となる、ポストIPOスタートアップ、経営知見のエコシステムへの還流、レイトステージへのリスクマネーの提供、海外資金を日本へ流し込む、IPOプロセス改革、ガバナンス改革、サクセッション、報酬設計・報酬委員会、M&A、グループ経営、色々なテーマがあり活動しているわけですが、常にその中心で全ての議論をご一緒させて頂いたのが当社(SmartHR)であり、その中心人物の一人玉木さんであったように思います(※当社は全体でオープンに議論する文化が徹底的に浸透しているので、実際は皆で平場で議論)。

森さんとはいつの頃からか玉木さんと森さんと三人でお話しする機会が増え、気が付くとメキメキ頭角を表し、今回のCFO就任となりました。今も森さんとは物凄くディスカッションをしていますが、この人選は必然のように思う、急成長CFOだと実感しています。

CFOの役割の大きな部分に、ステークホルダーの期待値を客観的に理解し、言語化し、それを経営にフィードバックすることがあります。また、社内に対して、事業に対して牽制機能やガバナンスの車内の中心的な役割も担う必要があります。その上で、しっかり社内と議論、交渉を繰り返し、生み出された戦略、計画、未来の姿を言語化し、外部のステークホルダーに発信していく、経営の大きなPDCAを回す中心に位置するのがCFOです。

森さんは楽天の経験もベースになっているとは思いますが、日々進化成長する当社において、グローバルの投資家と何百件という議論を通じて、外部の視点と内部の視点を複眼的に行き来する経験を積んできた結果が、急成長と今回のCFOヘの抜擢につながったように思います。

創業者の思いを継ぐ

同時に当社から経営体制・ガバナンス体制の更なる刷新の発表がありました。SNSに拡散されている情報がCFO交代がメインに見受けますが、私的にはもう一つエモい発表がありました。宮田さんと並ぶ共同創業者の内藤さんが取締役を退任され、これまでの経験を活かして異なる形でまた当社に貢献していくというものです。これはNStockを創業した宮田さんと通ずるものです。

日本の大企業では社長が一番、取締役が出世の最終目標という変な価値観が充満していますが、当社は全くそんなことはなく、適材適所、どんな立場でも最高のパフォーマンスを発揮し、社会インパクトと企業価値向上に全力を発揮できる、素晴らしい会社だと思います。

そして、これまで創業者として指名委員という役割を果たしていた内藤さんに変わり、NStockの成長をリードするグループ会社社長兼ファウンダーの宮田さんが代わりに指名委員を務める体制に変更します。

新設CPO、そして諸々の役割変更

そして、これまで不在だったCPOを設け、CEO, CFO, COO, CPOとさらにCxO体制が拡充されました。安達さんの抜擢は、芹澤さんがCTOからCEOになった2022年1月以降の開発体制の中で、どのような形で体制強化するのか、芹澤さんなりに考えた現時点で結果です。ますますプロダクト開発の重要性が増す当社において、CPO安達さんに期待される役割は大きくなるばかりだと思います。

玉木さんもCFOを辞めることで、より全体を俯瞰した形で取締役として企業価値の向上に貢献していくことになります。特に、さらに成長が期待される当社には、より積極的な事業戦略や戦略が求められるようになってきます。5年間CFOを務めた経験と知見をベースに、また委員長として攻めと守りのバランスをしっかりガバナンスしていくそんな役割が期待されるようになってくるでしょう。そしてそれは急成長スタートアップにとって必要不可欠な経営です。

(以下、変更案サマリー)
・CFO・取締役就任(森さん)
・CFO退任⇨取締役監査等委員(常勤/委員長)(玉木さん)
・CPO就任(安達さん)
・取締役退任(内藤さん)
・社外取締役就任(福山さん)
・指名委員就任(宮田さん)

新しい経営体制の全体像

シリコンバレーでSaaS企業を経営されてきた福山さんも社外取締役に就任され、これで取締役会の体制は以下のようにアップデートされます。

社内5:社外6(11名)
代表取締役CEO芹澤さん(+報酬委員)
取締役CFO森さん
取締役COO倉橋さん
取締役宮田さん(+指名委員)
取締役玉木さん(+監査等委員長)
社外取締役松﨑さん(議長+指名委員長)
社外取締役尾西さん(+監査等委員+指名委員)
社外取締役武田さん(+報酬委員)
社外取締役望月さん(+監査等委員)
社外取締役福山さん
社外取締役村上(私)(+報酬委員長)

それ以外に大きな特徴は、社外取締役が議長を務めていること。ダイバーシティについてはまだまだ道半ばですが、社内と社外に加えて、海外から参戦する福山さん、ジェンダーでは2/11が女性、外国人はまだいませんが、年齢は20代、30代、40代、50代、そして70代とそれなりにバラけてきたように思います。

社内取締役も3名と多いですが、CxOが3名、より俯瞰的な立場、すなわち非執行の立場の2名がいます。11名中、執行兼務は3名ですので、執行:非執行という意味では3:8のバランスになりますので、執行に引っ張られすぎない、経営の監督機能が発揮されやすい体制を維持しています。

監査等委員会

監査等委員会設置会社に以降してから2年半が経過しました。当初のメンバーから尾西さん以外は変更になり、玉木さんを委員長とし、尾西さん・望月さんの社外取締役2名で構成されます。

報酬委員会

報酬委員会は私(村上)を委員長とし、武田さん、芹澤さんの3名です。社外を委員長とし、社外2、社内1の委員会として取締役および役員の報酬の決定と取締役への上程を行います。

指名委員会

指名委員会は松崎さんを委員長とし、尾西さん、そして今回あらたに宮田さんが加わります。社外を委員長とし、社外2、社内1の委員会として取締役の指名の議論を行います。今回の取締役の変更も松崎さん、尾西さん、内藤さんが議論し、取締役会にて承認されています。

SmartHRは素晴らしい会社

実は、それについてはほぼ2年4ヶ月前に書いた以下のnoteに書いたことから変化はありません。プロダクトやUI/UXに現れない会社の良さ、まさに経営体制を未来志向でアップデートし続けることができていることが、私が最も素晴らしいと感じていることの一つの事例に過ぎないと感じています。今後も、目線を上げ続け、他にない価値を社会に届けられる唯一無二の会社に進化していってほしいと思います。

以上、新たなフェーズに向かうSmartHRについて、私のエモい話と、全体の変化点についてまとめてみました。今後とも当社を応援いただければ嬉しいです。

玉木さんのnoteの最後に、イベントとか色々と告知が出ています。今の当社の現在地、プロダクト、サクセッションの背景などご紹介するものです。ぜひこちらもご覧ください。

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村上誠典 | スタートアップ経営
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