美しい日本語を奏でる
朝の情報番組でインタビューを受けていた人が発していた言葉に
何とも言えない違和感を覚えた。
『試行錯誤の挙句に完成した味です』
コロナ禍で厳しい経営が続く飲食店のオーナーだったと記憶しています。
ちょっと気になって語源など色々と調べて、一番しっくりと腑に落ちた解説がありました。
「挙句」とはAよりも悪い状況のBになった場合に使われることがあるとのこと。
例えば
「約束の時間を越えてさんざん待った挙句、連絡もなく結局現れなかった」
「知人から借金を重ねた挙句、海外に逃亡して行方をくらました」
であればどのような表現が良かったのか?
試行錯誤の末に… 試行錯誤の結果… 試行錯誤の甲斐あって… 試行錯誤を繰り返し… 試行錯誤を重ね…
他にも色々ありますし、言いたかったことも十分伝わります。
日本語は難しい、外国人が口を揃えていうのはこういうことなのでしょう。
日本人でさえも時折、間違った言葉を用いてしまいます。
語彙力を高める
最近どはまりしてる「YOASOBI」
ikuraさんの歌唱力はもちろん、作詞作曲をしているAyaseさんも天才ですね。
歌詞のほとんどが日本語、元々小説を歌にするというコンセプトですが表現力、物語の情景が頭に浮かび、時に楽しく、時に切なくなる歌詞で溢れています。
個人的には「優しい彗星」の言葉の紡ぎ方が美しく、心を奪われます。そして心を込めて歌うとはこういうこと何だと。。。二人の天才のなせる技です。
言葉を生業としている1人として、美しい日本語を奏で、難しい言葉を咀嚼して伝えられるよう、語彙力、表現力を磨いていきます。
HSCマスター
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?