ステップファミリー 子どもから見た離婚・再婚を読了。日本の離婚後の親権制度の問題やステップファミリーの方が直面する問題が整理されて書かれており、とても良い学びとなりました。
この本の発売日が2021年の1月8日。親が離婚したあとの子どもの養育をめぐる課題の解消に向けて、上川法務大臣が、必要な法律を改正するため法制審議会に諮問することを明らかにし報道されたのが1月15日。
この時期に発売された事に大きな意味と価値を感じます。
先ず本の帯にある、子どもは「新しい親」を求めていない!が非常に目を引きます。継親の善意が子どもを追い詰めやすい、「親代わり、良い親にならなければいけない。」日本の伝統といえる家族観が親も子も不幸にしている。現実を受け止めた先に見える、親子が幸福に生きる家族の形とあります。
この本が素晴らしい点は今の日本社会における離婚や再婚、家族観の問題が子ども目線で書かれている事です。
子どもが親を失わない権利ー国連「子どもの権利条約」
ステップファミリーの本で子どもの権利条約の話から、2011年の民法766条改正、24カ国調査、父母の離婚後の子の養育に関する海外法制について、欧州連合欧州議会本会議が日本政府に厳しい要請を決議したと言う件まで書かれているとは思いませんでした。
父母との関係継続が子どもたちを支える
大人の願望から「子ども最優先」へ 単独親権の強制を止める
この本は離婚後の親権制度の問題だけではなく、協議離婚の問題についても触れています。
抜粋したものを資料化して妻に渡したいなと感じました。離婚や再婚を考えている方、これから結婚を考えている方にも読んでいただきたい本です。子どもたちの心と未来を守るために、日本の古い家族観を変えていきたいですね。