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食べる#33 毎年思い出す祖母の味『蕗のふりかけ』
今日はわたしが経営する飲食店、安分亭での勤務。
昨日から仕込みしてた里芋に片栗粉付けて揚げて、かぶは葉っぱも実もきんぴらにした。
この季節限定のうどは、酢水に晒したあとわかめと一緒に酢味噌和えに。
お客さんが切れた時、入口に先輩猟師Mさんの姿。
「昨日言っとった蕗、持ってきたで」
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立派な蕗をいただき、今度は蕗のスジ取り。
スタッフNちゃんはサトイモの下処理を。
お客さんの切れ間にそれぞれ黙々と作業。
久しぶりに季節の野菜と格闘しながら、こんな時間が嫌いでないこと、
そして、こんな時間が足りてなかったことに気付く。
スジ取りした蕗を少し分けてもらって、作りたいものがあった。
亡き祖母の作ってくれた、『蕗のふりかけ』だ。
帰りにじゃこを書い足し、母に電話。
「あれってどうやって作るんだっけ?」
と聞いても
「ちゃんと聞いとらんけぇ分からんのよ〜」
仕方ないので、味を思い出しながら作る。
刻んだ蕗とじゃこをごま油で炒め、醤油と酒とみりんと砂糖で煮詰め、煮汁がなくなったら鰹節とごま油を入れる。
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手順は簡単なはずだけど、、やっぱりあの味じゃない。
今回はちょっと甘すぎたなぁ…
砂糖は余分だったかも。
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過去の自分の記録をたどってみたら、今日と全く同じ展開を4年前にもしていることが判明。
多分、わたしも母も同じやり取りしたこと忘れてる。笑
学習してないのか、
祖母の味によっぽど執着してるのか。
いつでもどこでも、お金を払えば手に入る時代。
だけど、毎年この時期に自然な流れで手元にやってくる季節の野菜や山菜。
毎年思い出す思い出の味。
祖母の味に近づけるまで、あと何回チャンスがあるかな。
蕗が手元にやって来たら、またリベンジしよう。