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「戦メリ」の出だしが、時代によって違う!
「戦メリ」こと Merry Christmas Mr. Lawrence におけるサブドミナント和音のヴァリエーションについて、近日中に検証していくつもりですが…
実はつい先ほど、驚いてしまいました。
昭和58年版、つまり初出のピアノ演奏版と、2004年の本人監修版とでは、冒頭小節の和音が違うのです。
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どちらもサブドミ和音ではあるのですが「04」版は・・・
ファ・ソ・ド
で、昭和版は
ファ・ラ・ド
です。どちらも過去に何度か研究しているので、見落としていたわけではなく、いちいち気に留めていませんでした。
しかし今の私には、心臓がコンマ数秒ほど停止するぐらいの驚きでした。
衝撃だ!
この和音とともにある、あの旋律は同じです。♪ミレミラミレ、ミレミラミレ
昭和版の和音と、04版のとで、この旋律を奏でてみると…
04版のほうが、繊細で、味わい深いです。
昭和版のほうは、まさにサブドミ和音って感じです。ファ・ラ・ド。
ところが04版は、ファ・ソ・ド。
もしこれが「ファ・ソ・ラ・ド」つまり「ファ・ラ・ド」に「ソ」を挿んだものだったら、前回分析したように、やや力強いサブドミ和音になります。
しかし04版は「ラ」を抜いて「ソ」を挿し込み、三和音にするという、小粋なことをなさっています。
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うーんどうしてだろう…
ああそうか。続く和音が…
ファ・ソ・シ
だからか。心憎いです、いやはや。
「なにゆーてんのかわからへん」
そうですか。もうじき就眠時間なので、続きは後日。
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