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今さらながら「ドラゴンボール」を読み始めた

『DRAGON BALL』①②を、地元図書館より借りてきました。

先ほど第一巻をとばし読みしたのですが…

ちっともおもしろくないっ!


いちおう十代のときに目を通してはいるのに、ほとんど何も思い出せない。

けんぼうしょう? ひょっとして私、あの年恰好の頃からこじらせていた??

それはともかく、担当編集さんだったマシリト博士が、連載当時焦りまくったのもよくわかるつまらなさです。

第5話までオールカラーで掲載された、破格の扱い、期待の星が、ここまでつまらなかったことに、今私は打ちのめされています。

人気投票で回を追うごとに順位ダウンしていった、なぜだ!?



よくこれで全一巻で終わらなかったものだと思ってしまう、つまらなさです。

これから盛り上がっていくんでしょうね嶋&山コンビ?

ええ存じてますお二人もすごく焦ってらして、議論し合ってつまらなさの原因を突き止めていったことは。


龍玉を七つ揃えるといいことがある! と旅を続けているのはこのお姉さんのほうの動機付けにはなっても、孫くんの旅の動機や目的にはなりえていない――

映画「銀河鉄道999」(昭和54年)を今年2月に再見してみて、主人公の男の子がどうして999号にそこまでして乗りたがるのか、その動機や理由や目的が、優れた脚本家さんのおかげで2時間しっかり維持され骨が太くなっていく様に、感心したのを思い出します。

①での「DRAGON BALL」は、主人公にそういう骨がないのです。

どうする鳥先生&ドクターマシリト???



そうそう「Dr.Slump」第一話で、センベイ博士がいったい何の目的で女の子のアンドロイド作りをしたのか、とうとう描かれずに終わる理由、どうやらつかめました。

あの第一話ができあがって、第二話のネーム(ラフ下描き)を用意したら、マシリト博士が「なんでこの第二話には、めがねのこの子を出さないの?」と不思議がったので「ああこの子はセンベイがいかにアホの天才であるかを見せるために出したから、もう出番ないっす」「この子かわいいから、こっち主人公にしなよ」「!?」なやり取りがあって、それで第二話のネームは破棄してアラレ主役での第二話を用意して… そういう風に路線変更されたのです。

センベイさんの天才アホぶりを印象付けるための小道具用だったのですね彼女。マシリト博士から「いいか鳥くんあなたの描く女の子はかわいいし反応も悪くないから、必ず女の子を第一話で出すんだ」と言い渡されていたので、そのご要望に応じつつ、しかしセンベイのアホ天才ぶりを引き立てる脇役それも一回限りの珍発明としてアラレを描いたのです。彼にはこの子を作らねばならない理由も動機も目的もあるわけないない、だったのだったでした。

第一話


あっそうそう「DRAGON BALL」①で、ブルマが「女は化粧やお肌の手入れが欠かせないのよっ」と意地を張るところ、鳥先生が妻帯したからこそ描けた&思いつけたように私には思えました。なんかリアルですうふふのふ。

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