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王立宇宙軍に受け継がれたレイア姫のDNA

Abstract: The same scale used in the most romantic and beautiful piece from the movie “Star Wars,” “Leia's Theme,” can also be heard in the heroine's theme from the animated film “Royal Space Force.” However, unlike Leia, the heroine Riquinni lacks elegance; despite using the same scale, her melody is intentionally clumsy.

⇧つづきを綴ります。久しぶりに読み返したら調を間違って記している箇所があったのでこっそり直して、ついでに解説楽譜も一点増やしたところで、続きいきます。



ここを聴いていただいたわけですが…


ファミレドシ の音列ですね。「シ~ファ」は増四度です。不安の響きです。


繊細さと不安さがいっしょにある音列です ファミレドシ は。

この音列が、アニメ映画「王立宇宙軍」におけるレイア姫ポジションである(とこじつけできなくもない)宗教しちゃってる女の子のテーマにも聴き取れます。


どんくさいイントロにのって、やがて可憐なんだかノリが悪いんだかよくわからない旋律が聞こえくる、そういう曲です。

なんで可憐なんだかノリが悪いんだかよくわからないかというとですね・・・



シドレミファ の音列でできています。この音列を上がったり下がったりして、ミで止まる。

レイア姫になれそでなれない、どんくさ娘って感じ。

実際、どうしてこんな娘がまがりなりにも男の子たちの野心いくぜ映画のヒロインなんだろう、と言うと絶対スタッフの男の子たちが「そこが俺らのねらい目よ、定石はすべて外すのがこの映画の肝なんだ」と声優声で啖呵きってきそうな気がして退いてしまいますね。


龍一先生も偉いえらい。監督を務める大阪芸大のお兄さん(当時23歳でしたか)が12時間ぶっとおして熱く語り倒すのに付き合ってあげて、リイクニというこのつまらない娘のために曲作ってあげたのだから。


もうちょっとつづくよ。


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