スター・ウォーズにならないよう五輪テーマ曲は作られた
1984年ロサンゼルス五輪開会式マスゲーム用楽曲「オリンピック・ファンファーレとテーマ」は、かっこよさでは歴代のどの五輪用楽曲より頭一つとびぬけています。
ここ、ファンファーレのイントロって感じです。ドレミを付けてみると…
ド・ミ・ソ和音とソ・シ・レ・ファ和音の構成音で旋律ができているって、前に分析しましたが・・・
就眠時、寝苦しくてなかなか眠れなかったので脳内で分析を続けているうちに、ふと閃いてメモした閃きがありました。
この旋律、見ての通り↘を繰り返しながら、全体としては上昇していくシェイプしています。五輪の高らかな開会式でどうして↘基調なのかな?
この緩やかな「ソ ↗ ド ↗ レ ↗ ファ ↘ ミ ↘ ド」のカーヴ、なんだと思います?
虹です!
ちなみに上段と下段で、こんな風に対位法っぽい配置になってますね。
さらには旋律に「ド」が鳴るとき、下段は必ず「レ」か「ファ」つまりドミソ和音構成ではない音を鳴らして、「ド」の重みを軽くしているの。
この後のパートでもそうですが、旋律に「ド」が鳴る時、下段でなんとかそれを軽くしようとするのがこの曲の特徴ですね。「ド」は力強さとともに威厳や重苦しさもあるので、オリンピックにふさわしい軽快さのある「ド」になるよう、工夫しているのだと思います。
トランペットの小気味よいタタタターンも、重厚さを打ち消し軽快さが出るようにするためと思われます。
テレビの昔のワイドショーで、皇室の〇〇妃や△△妃のご公務ぶりが取り上げられるとき、服飾デザイナーさんが出てきて「この襟はですね」とか「この肩袖はですね」とか分析して語るのと、なんだか似てますね私の楽曲分析。