宇宙のロマン、それは時間依存シュレディンガー方程式(その4)
その3から引き続き語っていきましょう、この方程式を ⇩
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古典物理に属するハミルトン力学の式にですね、波動関数 $${Ψ(x, t)}$$ の魔法をかけると…
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量子力学の大スター・シュレディンガー方程式の出来上がり、でございます。
ダーリン聞いてるっちゃ?
実はこの大変身にあたって、もうひとつ魔法を使っています。
前回分で、ちらっと触れた「$${ℏ}$$」です。
ディラック定数といいます。神の帳簿における単位です。
為替相場で、一ドル149円40銭とかいいます。この「銭」は、実際には貨幣としては使われていない単位です。
「銭」にあたるものが現代物理学にはあります。$${h}$$ です。
そして「円」にあたるのが、ディラック定数 $${ℏ}$$。
神の帳簿においては、この $${ℏ}$$ のほうがよく使われます。
エネルギーの帳簿、です。
おさらいしましょう
神さまは、超優秀な帳簿係さん。どんなときも借方/貸方をきっちり合わせてきますが…
項目どうしでは微妙な計算誤差を伴う、そういう方なので…
こうやって $${Ψ(x, t)}$$ という「現金過不足」欄を挟みこんで、全体調整しています。
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さらに $${ℏ}$$ を挿んできます。「円」にあたる単位です。
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出身は劇画村塾
ここで賢明な読者諸氏には、こんな疑問がわいてくることだろう… と昔の劇画風に煽ってみるテスト(昔の2ちゃんねる風に)。
左辺では $${ℏ}$$ であるのに対し、右辺では $${ℏ^2}$$ となっているのは何故であるか ――
いやそもそも、左辺にのみ $${i}$$ があって右辺にはそれが見られないのは、どういう理由からであるか?
左辺において $${∂/∂t}$$ は一階の微分であるのに、右辺にある $${∂^2/∂x^2}$$ は二階の微分であるとは、どういうことであるか。
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だんだん難しい話になっていきますよ、次回もついてきてね[棒読み]。
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