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曲芸師
もしかしたら元の形は同じだったのかもしれない
今の自分たちを形造るのは
これまで触れてきた「絶対」の濃さ
当たり前とは。正解とは。常識とは一体
挨拶の仕方、メールの文面、食事の献立、食材選び、車の運転、駐車方法、電車での座る場所、バスでの位置どり、リップクリームの塗り方、言葉遣い、置き手紙の書き方、冷蔵庫の中身、部屋の掃除の仕方、家具の置き方、洗濯物の干し方、自転車の走行場所、歩行者が歩く場所、ゴミの出し方、食器の洗い方、トイレの使用方法、待ち時間の過ごし方、座り方、身体を洗う順番、入浴時間、寝る時の姿勢、ダイエット方法、万事の考え方、お洒落の定義、漢字の使い方、数字の使い方、本の読み方、シャンプーとトリートメントの比率、収納術、報告の仕方、連絡の頻度、相談の内容、相談への回答、脳の使い方、相槌の頻度、声のトーン、メモの精度、困っている人の判断基準、困っている人へ差し伸べる手、自分よりも下だという判断、自分の方が上だという判断、価値観、
80億4500万通りの選択肢
全員
この世に存在する一挙手一投足の基準を自分自身とし、世の中を眺めている
そんな訳がない
なんていうのは本心の裏側にこびり付いた歯垢のようなもので
結局
自分の行動、言動、決断こそが絶対だと思っている
いつの世も戦争
自分の正義のために、
日々誰かを殺すように、
自分の中の絶対を押し付け合いながら生きてる
血が流れないだけの殺し合いの日々
こんなことを書いている私もまた
自分の感覚を感じて貰いたいという愚かな一心で
痛い痛い
曼荼羅の中心
地球の真ん中
うずまきの始まり
世界へのピント
楽しそうで何より