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紙の上のスクリーンーー鳥取の映画館と「読む」メディア③ 『VISION』
2023年1月30日(月)~2月5日(日)にかけて、Galleryそらにて開催する展覧会「見る場所を見る2」の第2部「紙の上のスクリーンーー鳥取の映画館と「読む」メディア」の解説文(会場に設置予定)を、5回に分けて掲載します。
前回(第2回)の記事は以下のリンクからお読みください。
また、展覧会の第1部「米子市内の映画館&レンタルビデオショップ史」の解説文は以下から読むことができます。
第1章「密集する劇場、度重なる火災」
第2章「最盛期の7館体制」
第3章「映画館の減少、スクリーン数の維持」
『VISION』
◆『VISION』
発行元:鳥取東映シネマ(1991年~2006年)
調査状況:2006年1月20日付のVol.1のみ発行を確認
『VISION』は、前述した『Style』の続編として立ち上げられた印刷物です。2006(平成18)年1月20日付のVol.1のみが残っています。『Style』の編集者であったYo☆ssyさんがイタリアに旅立ったため、当時の鳥取東映シネマに勤めていたClaraさんとMarieさんによって編集されていますが、お2人とも2006年春に卒業することを理由に、3か月限定の発行になることがVol.1の時点で予告されています。
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コラムの内容は『Style』と大きく変わることはなく、新作映画の情報や、スタッフの方々が映画を好きになったきっかけの作品レビューなどが掲載されています。また、巻末ページに鳥取東映シネマとフェイドインの新作映画の公開日時が掲載されている点も前回から引き継がれているところです。
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『VISION』からの新たな特徴として、コーナーの名称にスタッフの個人名が使用されている点が挙げられます。「marieちゃんの好きな映画」「CLARAちゃんの好きな映画」というように主となって編集作業に携わっていた方の名前が掲載されており、スタッフへの親近感が湧くような紙面になっています。
2006(平成18)年10月にフェイドインは惜しまれつつも閉館し、市内の映画館は鳥取東映シネマ1館となりました。現在残っている『VISION』はVol.1のみですが、鳥取市内にある2つの映画館が互いに協力して編集を行っていたことが確認できるなど、鳥取市の映画文化を考える手がかりとなる貴重な資料と言えるでしょう。