#20 よい教育実践の道具箱
このnoteは「よりよい教育実践をしていくための道具箱」です。
教育実践をする中で、これまで私たちがメモとして残していたことを列挙していきます。
MECEにもなっていなければ、体系化もされていません。ですが、ここにあるキーワードを起点に、目の前の子にとってのよりよい学びをつくっていけるかもしれません。
「どんな学びをつくっていこう?」
そう悩んだ時のヒントとして、ぜひこの道具箱を使っていただけると嬉しいです。
はじめに : 教育実践の道具箱って、どうしてつくるの?
よりよい教育実践をするために道具箱をつくっているのですが、なぜ道具箱をつくりたいと考え始めたのかを最初に共有しますね。
教育実践をざっくり3つに分解すると、以下になります。
教育者はまず、生徒の姿と捉えます。(①)
その姿をもとに、教育内容を構想し、(②)
実際に、教育を実践します。(③)
はい、言われてみたら当たり前のことですね。
ですが、次の問いについてあなたはこたえられるでしょうか?
…この問い、すごく難しいなと感じたことが、道具箱をつくりたいと考え始めたきっかけでした。
教育実践は専門性・職人性を帯びた営みだからこそ、意識的に言語化をしようとしないと暗黙知だらけになります。
「生徒の姿を起点に、どのように教育内容をつくっていけるとよいか。」
その過程を具体的に言語化し、他スタッフに共有ができていないことが嫌だなと感じたんです。
たとえば、ゲームに関心がある生徒がいた時。
たとえば、ファッションに関心がある生徒がいた時。
私たち教育者は、どう教育実践を構想するとよいのだろうか?
この問いに向き合った結果、
「ホンモノとの出会い」
「投網漁法から一本釣り」
などの抽象概念を共通認識にすることを超え、具体的なhowを共有することから始めようと私たちは決めました。(このあたりのキーワードについては、過去noteを参照ください。)
そんな仮説のもと、道具箱をここに公開します。
私たち教育者の教育実践の構想によって、もしかするとその子の未来も変わっていくかもしれません。
1人でも多く人々によりよい教育がとどく世界を願い、「はじめに」を終えます。
では、道具箱スタートです!!
①インタビューを行う。
関心を持つ分野の大人に、インタビューをする。
生徒自身が会いに行くなどし、インタビューを行えると理想。
インタビューに行く前に、調べ学習を一緒に行ったりする。
〈実践例〉
②質問のみ、とどける。
「インタビューをするのは緊張をして難しそう…。」などの生徒がいる場合の選択肢の1つが、「質問のみを募る」ということ。
インタビュー時にその生徒の質問も大人にし、返ってきた回答を伝える。
インタビューをするハードルは高くても、関わることのできる / 関りたいカタチで協同を生むことはできるかを考える。
③イベントに参加をする。
調べると、オンライン / オフラインを含めて面白そうなイベントはたくさんある。一緒に参加をしたり、生徒1人で参加をすることをミッションにするなどもあり。
学校(フリースクール)の外に出ていくことは、とても大切。
④ 大人に校舎に来てもらう。
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