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私がパーソナルカラリストにならなかった理由

わたしは前職で、パーソナルカラーを活用し、自分に似合う色のパレットを作ることができる商品の販促をおこなっていた。


"自分だけに似合う色で、毎日ハッピーに。"


そんなコンセプトが大好きで、いろんな人に広めたくて、がんばっていた。

SNSでの発信や、交流会などのイベント運営も熱心におこなっていた。



そこで出会うパーソナルカラリストはいい人が多いと、あの日の事件が起こるまではそう思っていた。


パーソナルカラーとは

自分の肌のベースカラーによって、似合う色と似合わない色がある。


最近では大手の化粧品メーカーでもパーソナルカラーを取り上げた商品が多いことから、なんとなく知っている方も多いと思う。


ブルーベースとイエローベースがあって。

その中でも薄めの色と原色に近い濃い色が似合う人がいて。

大まかには4種類で分けられるということ。


これを知ったおかげで、だいぶ似合う色を選びやすくなったので、助かってはいた。

他にも、色には色彩心理などさまざまな要素があり、とてもおもしろいと思っていたのに。



事の発端は、件の交流会でのことだった。


固定観念に囚われる

その交流会というのは、パーソナルカラリストやヘアメイクアップアーティストなどを集い、フリーマーケットも兼ねておこなっていた。


そこでなぜか似合う服をコーディネートし合おう、ということになったのだ。


わたしのパーソナルカラーはスプリング?サマー?

オータムだという人もいるし、みんなの判定はめちゃめちゃだったが、趣味でもない服を押し当てられ、まるでリカちゃん人形になったようだった。

(実際にはスプリングよりのサマーらしい)



わたしはメイクも好きだし、コスメも好きだが、服はシックなものが好きだし、女性らしいものを得意としていない。


そんなことを無視し、似合うとされている色を押し付けられたのだった。



わたしはそこで興ざめしてしまった。

パーソナルカラーは、あくまで似合う色の指標であって、その人が着なければいけない色ではないはずだ。


でも、彼女らはパーソナルカラーに囚われすぎていた。


彼女らの圧に負けて服を購入してしまったが、その服は一回も着ていないし、なんなら悲しい気持ちと一緒に次のゴミの日に出してしまった。



意気消沈したわたしはモチベーションも下がり、運悪く体調も崩してしまったので会社も辞める流れになり、そこからはパーソナルカラーとはほぼ無縁の生活を送っている。


まとまらないまとめ

今でもパーソナルカラーの知識を活かして、友達や彼にアドバイスをすることはある。


だが、無理強いは絶対にしない。

着たい色を、好きな色を纏えばいいのだ。


ワクワクして、本当に好きで身につけた色は、絶対にどんな色よりもあなたに似合っているし、あなたはキラキラと輝いて見えるはずだ。



あくまでパーソナルカラーは似合う色の指標であって、人に強要するようなものではない。



だからわたしは、パーソナルカラリストにはならなかった。



※お写真お借りしました。

※パーソナルカラリストを全般に批判しているわけでなく、一部の心ない方達もいらっしゃる、というお話ですので誤解なきようお願いいたします。



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