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おばあちゃんになっても、ずっと一緒で。
ありきたりな話をしようと思う。
わたしには、2人の友達がいる。
(仮にそれぞれN・Mとする)
※雑な手書きですみません。字が汚い…。
その子達は、小学校・中学校と一緒で、Nは高校も一緒だった。
わたしたちの共通点といえば、同じ部活だったから、なんだろうか。
NとMは幼いころから仲が良かった。
トワイライト仲間、と言っていたっけ。
わたしとNは小学生の時から部活が一緒で、担当している楽器も一緒だったけど、それほど仲が良いわけではなかった。
中学は、N・M共に同じ部活で、Mに至っては同じ楽器だったが、友達づてで遊ぶことはあっても、直接2人で遊んだ記憶はない。
後にNとは高校も同じで、クラスも同じだったから比較的側にはいた。
とは言うものの、深刻な悩みも話しつつも、程よい距離感で接していたように感じる。
だが、わたしたちは、気がついたら一緒にいた。
「ずっと一緒にいようね!」と言い合った、いわゆる「親友」ではなかった。
なのに、大人になった今でもこうして定期的に会っている。
不思議なものである。
❆ ❆ ❆
きっかけは確か成人式間際に、Nから来たLINEだったと思う。
「成人式、一緒に行こうよ!Mも一緒に!」
こうして、わたしたちは、成人式を境に再開した。
そこから、定期的に遊ぶようになったのだった。
社交的なMはいつも忙しそうだが、わたしたちと遊ぶ時はリラックスした様子を見せてくれる。
この間なんかは、「結局このメンツが落ち着くわ〜〜」とこぼしていた。
岩盤浴や卒業袴の写真を撮りに行ったのも、いい思い出だ。
コロナが落ち着いたら、今度は旅行に行きたいな。
Nも今年就職し、新しい環境で四苦八苦している。
なかなか、寄り添ってあげられないのが心苦しい。
彼女は心理学を習っていたからか、以前よりも人の気持ちを汲み取ることや、アドバイスに深みが出てきたように感じる。
学生時代から助けられてきた部分を、お返ししたい。
だから、彼女の力になれたらな。
Mも、新しい職場に転職してから、かなり大変なようだ。
そろそろ転職も考えている、と話していた。
なかなか大変な職業だが、無理せず最後まで全うできることを願う。
いつも、わたしを助けてくれた2人。
母と上手くいかない時も、恋愛で酷く悲しんだ時も、就活であくせくしていた時も、いつも自分のことのように、真剣に悩んで、考えてくれた。
制服を来ていたわたしたちは、いつのまにか髪を染めたり、化粧をしたり、姿かたちは変わってしまったけれど、心は変わっていなかった。
会いたい人になかなか会えなくなってしまった今。
万全の感染対策で、会うことを選んでくれる2人には感謝してもしきれない。
大人になると、友人が減ってしまうと父や母が言っていたが、コロナも相まって、ますます自分の中での友人への優先順位が狭まれているように感じる。
その中でも、長くつるんでいきたい、と選んでくれた訳だ。
「おばあちゃんになっても、集まれたらいいね」
そうだね。
わたしは子供がつくれないけれど、2人の子供を見せてもらいたいなぁ。
育児だって手伝うし、旦那の愚痴でも子供の愚痴でもなんでも聞くよ。
だから、しわくちゃになっても、また会おうね。
はじまりは奇妙であっても、貴重なこの仲を大切にしていきたい。
いつもありがとう。優しいあなたたちが大好きです。
※アイキャッチ画像に素敵なイラストをお借りしました。ありがとうございます。