GTD×MECE×意思決定支援ってツール化できないのかなって考えています。
臨床にいると、患者さんの意思決定ってものがどうしても疎かになってしまう場面に遭遇します。それは、リハビリ時間の中でも、医師によるICの時でも、ケアマネとのサービス担当者会議のときでも…なんとなく「あ、患者さんが付いて来れていない」って時があります。
なんとかできないものかな…と考えている今日この頃なので、少し頭を整理しようかと思っています。
意思決定とは
そもそもこの意思決定ってなんぞや?って話。改めて調べてみました。
つまり、医療に関する様々な選択肢の中から、自分にとって最善と思われるものを選択すること…というやつです。これは、単に治療法を選ぶだけでなく、検査を受けるか否か、治療中に痛みを感じたらどうするか、など、医療に関わるあらゆる場面で求められます。
これは、患者さんが自分の健康状態や治療の選択肢について十分な情報を得た上で、自分にとって最善の選択をすることを意味します。
うーん。「十分な情報を得た上で」…の段階でうまくできてない気がする。
既存の意思決定支援ツールは?
作業療法の場面ではいろんな意思決定支援のためのツールや方法があります。ADOCもそうだし、NPI興味チェックリストやMTDLPなども患者さんの意思決定を支援するためのフォーマットといえるでしょうね。
作業療法士が支援する対象が、その患者さんの生活活動そのものだから、その項目を細分化するととんでもない数になるし、かなりパーソナルに合わせないとほんとの意思決定支援にはつながらないってのも感じています。
あと、患者さん自身も気づいてないってこともあるでしょうね。そうなるとコーチング的なアプローチも必要になってくると思うんです。
GDTってフレームワーク
いろんな理論やモデル、フレームワークってものを調べていると、GDT(Getting Things Done)って方法がありました。簡単に言えば、頭の中にある全てのタスクやアイデアを外に出し、リストにまとめることで、思考を整理し効率的に物事を進めることを目指しているフレームワークの方法…だそうです。
詳しい説明はこっちで。
トップダウンかボトムアップか?
でも、このGTDを臨床で活用するとしたら、患者さんのHOPEをトップダウンでリスト化するって方法が理想になるんでしょうけど…その方法だとちょっと不都合もありそう。優先順位や現実的な問題かどうか、ダブりやモレなどもでてくるかと。患者さんの意思決定を支援するためであるからこそ、本当に必要な意思決定への気づきも促すことも求められるのかなと。
そうなると、ボトムアップ的なアプローチでもリスト化する必要があるんじゃないかなと思うんです。ダブりとかモレとかをなくすためにもMECEの要素を含んだ方法でね。それは一日の時間軸なのかもしれないし、ICFの項目なのかもしれないなと、ぼんやりイメージしています。
今のところはICFと一日の時間軸でかなと
もっといい方法があるのかもしれないけど、今のところはICFの項目と、一日の時間軸で患者さんがイメージする(理想とする)生活タスクをリストアップしていく…ってプロセスで落ち着いています。試験的には試してみてますし、今度県学会では症例発表としてまとめる予定なので、本腰入れて深めていかなきゃなって思ってます。