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人間関係での苦手意識をコントロールする6つのポイント 【アドラー心理学から学んでみる】
人間関係を円滑にするためにも、相手への苦手意識を上手にコントロールする必要があります。とは言っても、そのコントロール方法…はいまいちピンとこないかもしれません。
そこで今回はこの“苦手意識”…特に人間関係においてのコントロール方法についてアドラー心理学と作業療法の観点から考えてみます。
苦手意識とつきあうために重要な6つのポイント
人間関係、対人関係をスムーズにする上で、障壁になってくるのが相手への“苦手意識”ではないでしょうか?
この苦手意識と付き合うにはいくつかのポイントがあります。
自分を変えても相手は変わらない
苦手な人とは無理に仲良くしなくてよい
苦手なイメージは上書き解消できる
相手を知れば苦手ではなくなる
苦手な人との付き合いは仕事と割り切る
不機嫌は自分のせいとは考えない
以下に詳しく解説します。
自分を変えても相手は変わらない
まず相手を理解しようとすることが何よりも優先します。
「自分への執着」ではなく、アドラーが重視する「共同体感覚」が重要といえます。自分の見方は絶対的なものではないということに気づき、相手は自分とは違う見方をしているのだと知ることが相手との関係を構築する一歩になります。
例えば、職場で意見が合わない同僚がいる場合、自分の意見を押し付けず、彼らの考えを理解しようとすることが重要になります。自分のアプローチを変えても、相手の基本的な性格や意見が変わるわけではないですが、理解することで円滑なコミュニケーションが可能になる場合があります。
苦手な人とは無理に仲良くしなくてよい
人が集まれば苦手な人は2割程度はいるものです。
これはどんな集団においても当てはまりますし、言い換えればどんな人でも世の中の2割の人に苦手意識を持っているってことになります。
チームの中に苦手なメンバーがいる場合、無理に親しい関係を築こうとせず、必要な業務のコミュニケーションに限定するってことも大切です。
仕事での効率的な協力は可能でも、個人的な関係を深める必要はないんです。
苦手なイメージは上書き解消できる
共同の体験を通すことで、イメージは上書きされます。相手の長所や尊敬できる点が見つかると、人はだんだん親しく話せるようになる傾向が強いです。
例えば、ある同僚が苦手でも、一緒にプロジェクトを進める中でその人の頑張りや協調性を目の当たりにし、印象が変わることがあります。
共通の目標や成功体験を共有することで、苦手意識を克服できるってことです。
相手を知れば苦手ではなくなる
自分の勝手な思い込みが苦手意識の原因の場合も多くあります。
やはり相手のことをしっかりと知ることで、改めて自分がもつ相手へのイメージを再確認する必要があるかもしれません。
苦手な人との付き合いは仕事と割り切る
前述したように全員と仲良くするのはムリですし、それは正解とは言えません。どんな相手によっても、適度な距離を保つことが必要です。
繰り返しになりますが、職場での対人関係は、仕事の遂行のためのものであると考えることが重要です。個人的な感情を抜きにして、職務上必要なコミュニケーションを取ること。感情的な親密さを求めず、職務を遂行することに集中すると割り切ることも必要かもしれませんね。
不機嫌は自分のせいとは考えない
相手の機嫌が悪いと、「自分のせいかな?」「なにか怒らせちゃったかな?」と思ってしまいがちです。
でも不機嫌な人にはその人なりの目的があるものです。
そして多くの場合、その不機嫌は自分とは無関係だったりします。
例として、上司が不機嫌な様子を見せた時、すぐに自分の行動が原因だと考えるのではなく、その不機嫌が他の要因によるものである可能性を考えることです。自分を責める前に、状況を冷静に分析することが重要です。
まとめ
今回は、円滑な人間関係を構築するうえでの阻害因子の一つ、“苦手意識”についてその原因や上手にコントロールするためのポイントについて解説しました。
様々な社会生活を送る上で、人間関係は避けては通れないものですし、相手や環境を変えようとしても限界があります。
やはり自分自身の捉え方を変える事が重要なのかもしれませんね。