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【韓国論文】聞こえた音や感じた空気を韓国語で表現してみる


1.身の回りで聞こえる音をどう描写するか

日本語を外国語として勉強している人にとっても同様ですが、動物の鳴き声や物の状態、音が無いものを音があるかのように表現をするオノマトペは、覚えることが大変な語彙です。
韓国語にも多くのオノマトペが存在しますが、他の単語と異なる特殊性を持つため、どのように覚えたらいいか悩ましいところです。
また、これらの言葉は無理して使わなくても、文章が成立するので覚えるのを後回しにしがちだと思います。

今回は、このような語彙を他の語彙と分けて教える方法を考えた論文を紹介します。

共有する論文:ペ・ヒョンスク「外国人のための韓国語擬声語・擬態語教授法研究」


2.抽象的表現を使いこなせるように

この論文は、外国人のための韓国語のオノマトペ教育方案を用意することが目的です。
以下の方法を通して考えていきます。

➀どんなに社会慣習的要素が弱い擬声語だとしても、直観に依存できるということはいくつかの項目にすぎず、結局、持続的な教育を通して学習されなければいけないことが、韓国語初級クラスと中級クラスで直観的な擬声語テストの実施を通じて見えてくる。

②既存の教材に提示されていたり、KPT試験に出題されたオノマトペの頻度の調査と同時に、教材や試験に提示された語彙から教育現場で何を考慮するべきなのかを調べる。

③上の②の調査を基に、良いオノマトペの教育方案を模索してみる。

p.99

韓国語のオノマトペは、「ー거리다」「ー대다」などに繋がって、たくさんの言葉を派生させたり、類似音節の繰り返しなどによる意味の違いなど、幅広く言葉を拡張させることができます。
そのため、語彙教育の中でもオノマトペ中心の指導方案が必要になります。
また、比ゆ的に使われるため、韓国語学習初期から原形的意味を学習していけば、感覚や感情をより簡単に表現できるようになると考えられます。

この論文は、オノマトペの特性を中心に指導順序を提示しました。
また、オノマトペ教育の一般的順序、具体的な指導モデルの提示を試みました。

論文の筆者は、言語表現のプラス目的が感覚や感情などを表現することなら、韓国語はそれらを表現するために外せない要素として、抽象的な言葉についての教育、または緻密で継続的な教育であるべきだとしています。
音を表現する擬声語、様子を表現する擬態語へ拡張し、頻繁に使われるごとに、言葉は抽象化を経ています。
さらに論文の筆者は、言葉の抽象的意味への転移、或いは隠喩という部分まで考慮するとしたら、長期的な観点で教育の希望的な計画や構想が作られるべきだと主張しました。


3.主観的で抽象的な語彙の難しさ

韓国のバラエティ番組や広告では、様々なオノマトペを駆使して雰囲気を言葉で伝えようとしている場面が見られます。
意味が分からなくても、文章全体の内容を理解することができますが、韓国語を深く理解したり言いたいことを詳細に伝えようとすると、オノマトペは便利な言葉になります。

外国語のオノマトペに関した単語を覚える時に苦労する部分は、どんなに図像や実際の音とセットで覚えようとしても、そのように聞こえたり感じたりしないことでしょう。
さらに、関連する単語がいくつもあり、それで強弱を表現しますが、これも主観的で正解がないので自分で使おうとした時に迷ってしまうことも難しくさせていると感じます。
母国語によっては、今まで無かった表現に出会って戸惑うこともあるかと思います。
だからこそ、繰り返してその単語に接することで慣れていく必要があると思います。


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論文

ペ・ヒョンスク「外国人のための韓国語擬声語・擬態語教授法研究」『異種言語学』第31号、異種言語学会、2006年、pp.97 - 122

배현숙 「외국인을 위한 한국어 의성어·의태어 교수법 연구」『이중언어학』제31호, 이중언어학회,  2006년, pp.97 - 122


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