![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/169558516/rectangle_large_type_2_cb90e17876f5a4606b3d18a95a658cd5.png?width=1200)
カジュアル面談承諾率を高める方法-ちょっと話してみたい人のプロフィールとは-
こちらの記事は、小1の壁を4ヶ月前に控えた40歳の地方在住ワーママがフルリモート転職を1ヶ月で完了させた"裏側公開noteシリーズ" のひとつです。
カジュアル面談という言葉を聞くと、気軽な印象を受ける方もいるかもしれません。しかし、実際には企業側にとっても「時間を割く価値があるか」を慎重に見極めた上で実施されるものです。
企業に「話してみたい」と思ってもらうにはどうすれば良いか。カジュアル面談対策を実際にわたしがやったことをベースにまとめています。
4,000字程度ですので、8分前後でお読みいただけます。
カジュアル面談とは
カジュアル面談は、転職活動において企業と応募者が相互にフィットするかを確認するための対話の場です。
応募者が興味のある企業に申し込むスタイルもあれば、企業側がスカウトという形で候補者にメッセージを送るケースもあります。いずれにせよ、お互いが「話してみよう」と承諾しない限りは実施は叶いません。
また、カジュアル面談は、応募を考えている人がその企業に応募するかどうかを検討するための情報収集の場なので、厳密な選考は行われないという前提で実施されます。
ただし、企業によっては、「カジュアル面談」と言いつつ、面談後に選考通過・不採用通知が送られてくることもあります。そのため、カジュアル面談は、プレ一次選考の気持ちで臨むと良いでしょう。
プロフィールは応募書類である
カジュアル面談に応募した際、企業側はまず応募者のプロフィールを見て、話したい人物かどうかを決めます。そう、「事前書類選考」が行われています。この時、プロフィールを見て「話してみたい」と思ってもらえないと、企業からスルーされてしまうことも少なくありません。
「いろんな企業のカジュアル面談に応募しているのに、全く返信が来ません!」という声をよく耳にしますが、その原因は、プロフィールが誰に向けたものか明確に設定できていないことが主な要因です。
プロフィールは自己紹介や簡単な経歴のまとめではなく、「書類選考に代わる自己PR」として捉え直しましょう。
誰に向けた自己PRなのかを明確にしてからプロフィールを作成すること。これがカジュアル面談の承諾率を高める方法です。
たとえば、ベンチャー企業では「スピード感」や「挑戦意欲」が重要視され、大手企業では「実績」や「堅実さ」が求められることが多いです。職種で考えても、営業職と事務職であれば、企業が求めるスキルは大きく異なることが想像できますよね。
つまり、応募先ごとにアピールすべきポイントは異なるのです。プロフィールを書く前にやるべきことは、応募先を絞ることです。
「この業界で頑張りたい」「この職種に興味がある」といった方向性を決めた上で、その企業が求める人物像をイメージし、プロフィールを作り直してみてください。これだけで、応募先からの反応が大きく変わるはずです。
転職活動では効率重視になりがちですが、ここで立ち止まり、しっかりと考え直してみてください。量よりも質、これが成功の鍵です!
プロフィールの書き方
サンプルと共に紹介します。プロフィールに必ず書く内容は、「略歴」「スキル・能力・特性」「価値発揮できる場所」、「この先やってみたいこと」の4つです。
1.略歴
300文字程度におさめると良いです。全ての経歴を書くというよりは、応募したい業界や職種をイメージして、類似経験をメインに書きましょう。
略歴 sample
20xx年x月に株式会社xxxxに新卒入社し、生徒数xxx名規模の教室運営マネージャーを経験後、xxエリアの採用と研修を担当。xx校の運営改善にも携わる。結婚を機に退職し、xxxで販売員を経験。夫の転勤を機に、株式会社xxxに転職しエリア責任者として人事部立ち上げに貢献。育休中にキャリアコンサルタント取得。こどもがx歳になるタイミングでフリーランスに。20xx年x月より複業のひとつとして参画していた株式会社xxxxにフルコミット。xxxxxに従事した後、現在はxx事業のxxxxを担う。
2.スキル・能力・特性
スキルを書くポイントは、即戦力としてアピールできる職能を書くことです。単にやってきたことを並べるより「3年以上の経験かつマネジメント可能」など、自信のある職能をピックアップすると良いでしょう。
能力は、職種が変わっても活かせる強みを3つ絞って書きましょう。求人にある内容と重なりがあるとなお良いです。特性とは、性格的特徴のことです。自分の人となりが伝わる言葉を書いてみましょう。有料診断などで資質がわかっている場合はそのワードを使うと書きやすいです。
▶️スキル sample
※3年以上の経験及びマネジメントポジションでの業務対応可
ToC営業(立ち上げ、研修、CVR改善)
新規事業立ち上げ(企画、運用)、事業推進(LTV改善)
人事(採用:新卒・中途、研修0→1)
マネジメント(チーム規模10名程度)
▶️能力 sample
グリット力
Guts(度胸):困難なことに立ち向かう
Resilience(復元力):失敗しても諦めずに続ける
Initiative(自発性):自分で目標を見据える
Tenacity(執念):最後までやり遂げる
行動にうつすまでの速さ(アウトプットが早いとよく言われます)
環境や目標の変化に強い(適応力高めです)
▶️特性 sample
ストレングス:戦略性、最上志向、親密性、達成欲、競争性
1番にこだわり。数字に燃える。どう達成するか、手段を考えるのが好き。
同僚には道なき場所を切り開くブルドーザーと言われます。
3.価値発揮しやすい場所
自分が成果を出しやすい条件を明記しておきましょう。応募したい企業の風土と重なりがある場合はそれをメインに書くと良いです。
価値発揮しやすい場所 sample
・マッチする組織風土
スピード重視、改革・挑戦、成果主義
・プレイングマネージャー
まず自分でPDCAを回し、成功の再現性を型化してメンバーに渡す
ある程度の裁量権があり、自由に挑戦させてもらえる環境
チームのひとり目として道を切り開いていけるポジション
4.この先やってみたいこと
実はここが一番重要と言えます。今後どのような仕事をやってみたいのか明記する欄ですが、企業側はとてもよく見ています。
例えば、営業ポジションのカジュアル面談に応募した人がこの先やってみたいことに「人事のキャリアを積んでHRBPになりたい」と書いていた場合、企業は「営業が一番志望ではないなら合わないね」と感じるでしょう。
応募したい企業やポジションと「この先やってみたいこと」がマッチしていることはとても重要です。
この先やってみたいこと sample
その事業を自分の手で伸ばしたいと本気で思えるかどうかがコミット軸のため、職種にこだわりはありません。惹かれる分野は、孤独や孤立の解消(福祉、子育て、地方創生)です。特に価値発揮できることは、顧客接点を持つフロントの対応(特にtoC)、組織の生産性や効率化を上げる体制づくりです。
カジュアル面談依頼時のメッセージ
企業に「話を聞きたい」ボタンを押した後、メッセージを送りましょう。その際、ただの定型文ではなく、企業に対する具体的な関心を示す内容にすると良いです。
サンプル「御社が手掛ける〇〇事業に関心があり、特に〇〇のリリースに感銘を受けました。カジュアル面談でその裏話や今後の展望についてお聞かせいただければ幸いです。」
また、転職活動の状況や希望する入社時期についても触れましょう。たとえば、「x月入社を目指して転職活動を行っています」と明記することで、企業側に具体的なイメージを持たせることができます。
この一言を添えることで、面談の目的が明確になり、企業側も「この方は本気だ」と感じてくれることが多かったです。
カジュアル面談の準備で差をつける
カジュアル面談は「プレ一次面接」と捉え、しっかり準備を行いましょう。わたしが行った事前準備3つをお伝えします。
1.自己紹介を簡潔にまとめる
面談担当者がプロフィールを事前に読んでいないケースもあるため、2分程度で自分の経歴とアピールポイントを話せるように準備しました。
2.担当者の情報を調べる
カジュアル面談担当者のSNSやインタビュー記事をチェックしました。自分との共通点や相手の関心事に触れた会話ができると、空気がやわらぎます。
3.会社について調べ、聞きたいことをまとめる
企業の最新リリースやニュース記事を調べました。そして、その情報を基にした現在の課題や事業の成長方向性など、具体的な質問を用意しました。
カジュアル面談後のフォロー
面談後は必ずお礼のメッセージを送ります。面談で話題になったポイントに触れながら感謝の気持ちを伝えましょう。大切なのは、応募するしないに関わらず、実施してもらえたことに感謝する姿勢です。
サンプル「採用ご担当者さま、本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました。面談にて御社が目指していらっしゃるVISIONやその登り方を具体的にお伺いでき、大変有意義な時間となりました。また、xxさまが話しやすい雰囲気をつくってくださったことでお伺いしたいことを確認でき、実際の業務イメージもわいてまいりました。お礼をお伝えいただけますでしょうか。よろしくお願いいたします。」
カジュアル面談を担当いただいた方とメッセージのやり取りをする方が別というケースもよくあるので、異なる場合は「お伝えいただく」スタンスでメールを送りましょう。
最後に
カジュアル面談は、表向きはリラックスした場に見えるかもしれませんが、実際には「次のステップに進むための大きな鍵」です。
これを読んでくださった方が、より良いカジュアル面談を経験し、理想のキャリアに近づけるよう心から願っています。
いいなと思ったら応援しよう!
![つきさん](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172264270/profile_5dbce2322ded2ef15fbe8706a974d9e2.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)