見出し画像

健康な食事と資産運用の共通点

栄養士がよく言う「バランス良く食べましょう」が昔からピンとこなかった。バランス良く食べましょうって何だかある種の逃げのように感じていた。管理栄養士でもあるのに「バランス良く食べよう」に納得できなかったモヤモヤを解消してくれたのは書籍「安い・美味しい・簡単 実践健康食」(岩田健太郎)という1冊にあるこの部分。

(栄養学に世界では)中庸な態度をとることが大事。
ある食品の健康利益やリスクは、量や時間に依存しています。

「安い・美味しい・簡単 実践 健康食」(岩田健太郎)

「太るから白米は食べない」「亜麻仁油、MTCオイルなら太らない」など、特定の食品を食べない(または食べる)は栄養学的に考えるとリスクを増加させる食べ方なのだ。


資産運用の鉄則といえば

有名なのはひとつのかごに卵を盛るな
現金、株式(日本と全世界)、債券など資産配分を行うと、資産は上下しつつも増えていきます。(素人のざっくりした説明)

いくらその時点で「株式を持っていれば運用成績は右肩上がり」と思っても
長期的な視点に立てば、リスクも高いわけです。
「現金で持っていれば、資産が下がるリスクはゼロだ」というのも、インフレによるお金の価値が目減りするリスクがあります。

健康的な食事の考え方も「白米は体に悪いから食べない」ではなく「夕食では少し減らそう、緩やかな糖質制限にしよう」がおすすめ。
亜麻仁油などの油もドレッシングの代わりにするのは良いけれど、どの料理にもかけるのはエネルギー摂取過多になる恐れがあるのです。

栄養学ははっきりしない部分が多い

栄養学の世界では、はっきりしない部分が多いのも事実なのですが、
エビデンス(根拠)のあるデータも見方に注意が必要とのこと。

現在の食事方法のエビデンスはほとんどが欧米で作られているもの。
従来の欧米式の食事に対するアンチテーゼなんですね。

「安い・美味しい・簡単 実践 健康食」(岩田健太郎)

欧米人と日本人では、体型や食事内容がそもそも違う。
また日本人がこれだけ世界で長寿を誇る国ならば、白米はすごく悪いわけではないだろう、というのも理解しやすい理論だ。

バランスの良い食事とは結局

野菜はなるべく多く
・肉より魚や大豆製品を選ぶよう心掛ける
・主食は適量(朝、昼より夕食は控える)
・間食はほどほどに
 のようなよく言われる食事を目指すのが、将来的な健康リスクを減らす近道なのだ。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?